6月のメッセージをお伝えします。カウンセラーの櫻井由史です。
今月、好きな映画のBlu-ray&DVDが発売されます。
タイトルは『かがみの孤城』です。
映画『かがみの孤城』は、辻村深月さんのベストセラー小説をアニメ化したものです。
映画館に足を運んだのは、今年の3月でした。
きっかけはスクールカウンセラーとして関わっていた生徒との会話です。
『かがみの孤城』は小説から始まり、漫画化や舞台化、そして映画化されたことからも、たくさんの人の心に届くような作品であることは間違いありません。児童書としてふりがな付の文庫も登場し、作品との出会い方にも広がりを見せています。
さて、今月まで本作品のBlu-ray&DVDを待ち望んでいたわけですが、この映画を通して、たくさんの心の動きがありました。
登場人物一人一人とカウンセリングをしているような感覚になったり、
カウンセラーとしての自分のことを肯定してもらえているような感覚を抱いたり…。
とても不思議で心地の良い体験でした。
映画館では、登場人物の持っている力を“信じて、寄り添う”という姿勢で鑑賞していましたが、これは現実世界でのカウンセリングの姿勢そのものだったりもします。
カウンセラーの役割というものを改めて考えたりもしました。
この作品には出会うべくして出会ったという感覚で、カウンセラーとして、これからもがんばっていこうと思えました。
そのような作品と気軽に出会えるようになったことが嬉しいです。