2024年12月のメッセージ 担当:櫻井 由史

12月のメッセージを担当します。カウンセラーの櫻井由史です。

 

大人なってから、子どもの頃を振り返り、あれこれ考える癖があります。

そのテーマの一つに『汗』があります。

 

子どもの頃って、なんのためらいもなく、汗をかいていたように思います。

休み時間や体育のあと、当たり前のように汗をかいていました。

 

それがいつしか、周囲の目を気にして、気を使ったり、不快なものと感じたり。

大人になるにつれて、どうしても意識してしまうものではないでしょうか。

 

学校現場で子どもたちを見ていると、羨ましくなります。

たまに一緒に遊んで、汗だくなった時には、すがすがしい気持ちになれます。

(ただし、次の時間に面接の予約が入っていないという条件付きでしか味わうことができません。汗だくスクールカウンセラーというのは…と気にしてしまうので(-_-;))

 

余計なことを気にせず、ただ、無我夢中で走りまわっていた時間を取り戻せたら・・・そんなことを考えながら、諦めていない自分がいます。

 

子どもたちと同じように、爽やかに汗を流して生きていきたいと思うのです。

 

なんとなく夏っぽいメッセージとなりましたが、季節にも縛られず、雪が降っても犬のように喜んで駆け回れたら。

 

どうせなら楽しんで生きたいですね。

 

 

2024年11月のメッセージ 担当:黒田 牧子

「夢中になれること」

 

11月を担当します、黒田です。今年の5月から阿部真里子臨床心理オフィスでお世話になっています。他のカウンセラーの方々と、普段顔を合わせることは少ないのですが、このブログを読むとお人柄が伝わるようで、こちらを少しずつ読むのも個人的には楽しみです。

 

私は子どもの頃から楽器に触ることが好きで、いつもピアノを習わせてほしいと親に言っていたのですが、当時は経済的な事情か、なかなか叶えてもらえませんでした。(バイオリンは習っていましたが、先生が怖くてイヤイヤ通っていました。)

 

それから何十年も経ったコロナ禍にて、以前演奏していたサックスは、呼気を吐く楽器ということで敬遠され、自分自身もなかなかやる気が起こりませんでした。

 

それならば、ということで、家にあったキーボードを触ってみようと楽譜を買ったのですが、1人ではなかなか弾けるようにならず、曲はいつまでも完成(完奏?)できませんでした。勇気を出して、音楽教室を調べ、キーボードでもレッスンしてくれるということで、昨年、数か月ピアノを習い、弾き語りにも挑戦しました。

 

先生に誘われて教室の小さな発表会(!)にも出て、燃え尽きてしまった(?!)のと、少し忙しくなり、レッスンは中断していましたが、最近また“音楽熱”が起こってきて、新しく楽譜を買って挑戦し始めました。宇多田ヒカルさんの「君に夢中」という曲です。

ヤマハ「ぷりんと楽譜」- 簡単ダウンロード・コンビニ購入

(一曲ずつ、好きな曲を購入できるサイトです)

 

16分音符の連続で、手が痙攣しそうになるのですが、ゆっくりでもだんだんできるようになると、楽しくてつい深夜まで弾いてしまいます。

 

もう一つ楽しみは、自分の演奏に合わせてiPhoneのガレージバンドというデフォルトの無料アプリで伴奏を作ることも楽しく、一つ一つ、伴奏の音を入力していると、時間がアッという間に過ぎてしまいます。“ドラムやベース(シンセサイザー)って、こういうリズムで音を出しているんだ!ふむふむ・・・”という新たな発見があり、自己満足に浸っています。このアプリは音もリアルで、これが無料って凄い!と思ってしまいます。

 

宇多田ヒカルさんのこの曲は、「最愛」というTVドラマ(吉高由里子さんと松下浩平さん)の主題歌でした。常に宇多田ヒカルさんの曲を聞いている訳ではないのですが「やっぱり宇多田ヒカルって天才だ…!」と思ってしまいます。

 

ということで、これを読んでいる方々も、子どもの頃のように何か「夢中」になれることで秋の夜長を楽しめているといいです。

 

 

2024年10月のメッセージ 担当:田島

暑さ寒さも彼岸までとは良く言ったもので、残暑厳しい9月には果たしてこの夏は過ぎ去ってくれるのだろうかと心配をしたものでしたが、彼岸花の咲く頃にはようやく秋の気配が感じられて大変安心しました。
10月のメッセージ担当の田島です。宜しくお願いします。

地球温暖化、ヒートアイランド、フェーン現象、私たちを取り巻く環境は幾つもの要因が重なってどんどん過酷なものになっていきます。
私がまだ子供の頃は夏と言っても朝は前夜の放射冷却の影響で地面や草花は朝露で濡れていて、朝陽が差す頃にそれらが霧になっていく様子が夏の日の始まりだったように思います。
日中も32-3℃まで気温が上がれば暑い方で、屋外で野球をして、木陰で休憩をしてその時にはエアコンも無いけど涼むという感覚を感じられていました。
夕方も夏の陽射しなのでとても暑いけれど、時々夕立が来たりして気温がスッと下がったりしていたように思います。

昭和や平成の最初の頃は私が上記で思い出したような体験をされた方は結構居らっしゃるのではないでしょうか。こういう昔を懐かしむ、みたいな文章を書いていると歳を取ったのだなと感じる今日この頃です。

さてさて、昔を懐かしむのは年を取ったから出来ることですが、温暖化を嘆いてもおそらくこの気候が昔に戻ることは難しいのでしょう。
諸行無常とは良く言ったもので、変わって欲しくないなと思っているものは何時しか変わってしまったり、変わらざるを得なかったりします。

そのような移ろい行く日々の中で変化に対応することが過度な負担になったり、それまで保っていたバランスを変化のために一時的に崩さなければいけなかったり、そういう時に心身のバランスが崩れることがあります。
負担を感じたり、バランスが崩れているその時にはそれは中々苦しい体験なのですが、それをなんとか持ちこたえて行くと、負担に耐えられるようになったり、新たにバランスを取るコツを身につけられたりするようになります。
これは、心理学的には『適応』という考え方の事を指すのですが、私達の多くは自然とこの適応能力を持っています。
同時に、上手くこの能力を発揮できない時に誰かの手を借りたりすると、適応を出来るようになったりもします。

当相談室で提供しているカウンセリングや心理療法もそういう手助けの一種として利用される方もいらっしゃいます。

季節が変わって過ごしやすいはずなのに、なんだかちょっと適応に困っているかも……
そんな感覚を感じていらっしゃる方はどうか遠慮なく言葉にしてみて頂けると、当相談室の先生方は親身に相談に乗ってくれるかと思います。
10月もどうぞ宜しくお願いいたします。



2024年9月のメッセージ 担当:髙田 康輔

9月のメッセージを担当させていただくカウンセラーの髙田です。

よろしくお願いします。

さて、地震や台風、オリンピックと心配なニュースも嬉しいニュースもありなかなか落ち着かない8月であったかなと感じています。

世の中的には夏休みということもありゆっくり過ごした方もいらっしゃったかもしれませんね。

休みも終わってお仕事や学校が再開している状況かと思いますが、みなさんは体の調子、こころの調子ともに崩さずに過ごせていますでしょうか。なかなか眠れない、食欲がない、なんとなく元気がないなど、ちょっとした違和感やちょっとした不快感がある場合は、休み明けとはいえご無理をされないようご自愛いただけたらと思います。この時期になるとそんなお話が多くなると思うので、そこに少し+αの点をお伝えしたいと思います。

具体的に何か?というとご自身のみでなくすしだけ視野を広げてみていただきたいなということです。この時期が少ししんどくなってしまう可能性は誰しもに起こる可能性があると思われます。それが皆さんだけでなくご家族、ご友人、職場の同僚など皆さんの周囲にいる方に起こってしまう可能性もあります。

「あれ?なんか表情すぐれないな」「なんとなく元気ないな」「うーん、ため息が多い気がするな」など、ちょっとした不調サインが見られた際にはぜひ「どうした?」「大丈夫」などの声がけをしてみてはどうでしょうか?そのちょっとした声がけをきっかけに話をできることで楽になったり、やっぱり苦しいんだなと自覚できて休むことができたり回復や休憩の後押しになるかもしれません。もちろん不調な際に我々のような専門家やお医者さんにつながっていくことも大切ですが、身の回りの方の些細な声がけから受ける“ケア”にも大きな力があると思います。専門職との関わりとは、助かるものではあるとも思いますが、同時に少し異空間であったりもすると思います。そんな異空間ではなく日常の中で声を掛け合い助け合える世界も良いのではないかなと考えたりしもしますので。ぜひ少しだけアンテナと視野を広げてみていただいて、大切な身近な人への“ケア”をしてみて頂ければなと思います。

もちろん、それだけでは難しい場合やより専門家に相談が必要な時もあると思うのでそのような際にはお力になれればと思います。

まだまだ暑い日が続いております。お近くの人とともに皆様が自身も大切にしていただいて過ごして頂ければと思います。