2023年5月のメッセージ 担当:高田 康輔

カウンセラーの高田です、よろしくお願いします。

いきなりですが、色々な心理に関わる現場でお仕事をさせていただく中で、出会う親御さんや他の専門職の方々からよく「心理の専門の先生なのだからきっとお家でお子さんにもうまく関われられるんでしょうね」との言葉をいただくことが多くあります。

普段働いている様子などからその様なイメージを持っていただいたりもするのかもしれないのですが、実際の家庭内としては「そんなことはないです」というのが正直なところです…(笑)

今回は、自身の子育てを自戒を込めて振り返りつつ気をつけたい点や(余裕があれば)こうしたいと考えているという点などの話を少しさせていただきたいと思います。

まず、気をつけたいなとよく考える点は①何かできる様になったからといっていつもできるわけではないという点です。子どもの生活面での動作、特に服を着ることや靴を履くことなどについてできる様になるまではゆっくり時間を取ってあげたり手伝ってあげたりできるのですが、一度できる様になってしまうと「できる様になった」と理解してしまう様になりできる事として要求してしまうなという反省をよくします。つい最近まで出来なかったということは、ある意味子どもからしたら「頑張らないと出来ないこと」という可能性もまだあります。したがって、その行動をするためには子どもなりには努力が必要であり、「いつもいつもそんなに全力出せないよ!」と思ったりもするのではないか?と考えられます。なので、できる様になったからといっていつもいつも求めてはいけないなと気をつけたいなと考えていたりします。

次に②注意してしまったことは本当に子どもが悪かったことなのかという点です。生活の色々な場面で子どもを注意したり叱ってしまったりする場面はあると思いますが、「本当に子どもが悪かったのだろうか」ということは冷静になってから考えるように心がけています。結果的に子どもがいけなかったなということもありますが、自分が焦っていたんだなという反省や用意が足りていなかったから子どもがやることが多くなりすぎてしまったなということも多くあります。なので、(できれば注意する前ですが)注意してしまった際には少し振り返ることを意識したいなと考えています。

今あげた様な2点のことが私自身の反省点としてよくあがることです。そして、それに対して日々こうしていきたいなと考えている点もいくつかあります。その一つが、振り返った後に「自分が悪かったな」と思うことについては謝るということです。我々親もミスや間違えを起こすことは当たり前のことなので、悪いと思ったら謝るようにしたいなと思っています。これについては、もう一つの効果もあり子どもたちに対して謝るということのモデルや見本を示せることも大切なことだと考えています。もう一つが、自分1人ではなくパートナーや外を頼っていくことです。どんなによく関わりたいと思っていても1人で考えていたり抱えているとなかなかいい関わりを続けていくことは難しいと思います。なので、冷静になったり振り返るためにも他の家族や園や学校を頼っていくことも大切なことであると考えています。


最後になりますが、こうやって改めて振り返ると気にはしているけれど、うまく関わるのは難しいなと改めて感じてしまいます。しかし、大人も1人の人間なので完璧にこなしていくことは難しくてしょうがないと思います。そういう自分自身も認めてあげながら進んでいくことも大事なことなのかな?と感じたりもしますので皆様も気を張りすぎないように頑張っていきましょう。

そして、親子間のことや自身のことなどお悩みの際に誰か他の人と共に考えながら進めていきたいなと感じられる際には、当オフィスなど専門職のご利用もご検討いただければなと思います。

長くなりましたがお付き合いありがとうございました。