7月のメッセージをお伝えします。カウンセラーの櫻井由史です。
数ヶ月前になりますが、4人組ロックバンドのflumpool(フランプール)が"HELP"という曲をリリースしました。
flumpool(フランプール)はボーカルの山村隆太さんが歌唱時機能性発声障害という病気にかかり、一時活動休止していました。
現在、リハビリにより、山村さんが再び歌えるようになったため、活動を再開しています。
山村さんは、この体験で感じたことを"HELP"の歌詞にのせ、勇気を出して"助けて"というメッセージを伝えることの大切さを歌っています。
僕たちカウンセラーが出会う人の中にも、その濃度にはグラデーションがあるにせよ、同様のメッセージが含まれていると思います。
僕は、カウンセリングには、カウンセラーとの繋がりの中で、言葉では表現できないような時を共にし、ご本人の力で再び歩き出す、そんなイメージがあります。
カウンセラーが何もかもしてあげられるわけではないですし、時に何もできないこともあります。
それでも、"助けて"というメッセージには、ちゃんと目を見て、向き合うことはしたいです。
そういう人でありたいです。
flumpool(フランプール)が世の中に発信したメッセージが、無駄にならない世の中であってほしいです。
対人援助職というものが、この世の中に存在しているということを、もう一度、ちゃんと考えてみたい。そんな気持ちになりました。