こんにちは、カウンセラーの大月です。先日、忙しすぎて自分のために何もしていないなと急に思いつき、10年ぶりくらいに当時から読みたかった小説をいくつか購入し、読んでみました。時間はないので睡眠時間を削りました。最近寝不足です。
私はカウンセラーでありながら、普段は人前で話す仕事ばかりしているので、どうしてもアウトプット(出力)ばかりになってしまいます。自分を削って生きる感覚と言うのでしょうか。そのため、インプット(入力)つまり自分の中に「何か」を取り込んでいく作業を定期的にしなければ、空っぽの人間になってしまう感覚があるのです。
インプットするものは何でも良いのですが、自分が好きなものが良いんじゃないかと思います。本でも、音楽でも、映画でも、誰かとのおしゃべりでも、ビールでも。
そういった意味ではカウンセリングの時間は私にとっては目の前の人の「何か」をインプットできる時間です。目の前の人の「悩みの核」であったり「問題の本質」、そして「その人自身」みたいなものを注意深く理解しようと試みる。自分の中に「それ」をインプットし、自分の中で咀嚼して相手に返す(アウトプットする)。そのやり取りこそが治療的であり解決的で、そして相手を大切にすると言うことなんじゃないだろうかと考えています。
カウンセリングは言語を介して行われますが、もしかしたら語られる言葉にはほとんど意味がなくて、その裏側にある「何か」にこそ重大なメッセージが隠されているんじゃないかと思うことも度々あります。目に見えるもの、聞こえてくる言葉だけで判断しないように心がけています。
そもそも、言葉はどれほど正確に私たちの考えや気持ちを表現できているのでしょうか。目の前の人間を本当に愛している時に「愛している」という言葉で100%の想いを込めていられるのか。答えはNOです。言葉は私たちの心の一部を簡易的に切り取って表現しているに過ぎません。切り取っているわけですから、削ぎ落とされた想いが確実に存在する。私たちは常に「言葉足らず」なコミュニケーションを行っているのです。
だから、その削ぎ落とされた、切り取られて捨てられてしまった想いを、全身で感じ取るようにする。心の落とし物を見つけようと努力する。それが私自身が普段から心がけている、相手を理解する時のコツのようなものです。
読書をしたからでしょうか。文章が少々難しくなってしまいました。すみません。そもそも本の話をしようと思ったのに全然関係ない話になってしまいました。だが、それが良いんです。自然に身を任せて生きていきましょう。
この文章だって、私が伝えたい想いの一部しか表現できていない。100%相手を理解したいと思うから、人は人を求めるのかもしれませんね。皆さんも、相手の言葉からこぼれ落ちた「想い」を見つけるように生きてみてはいかがでしょうか。
この文章もアウトプットですから、少し疲れましたね。そういう時は好きなものをインプットしましょう。それでは大好きなビールをいただくとします。暑い日が続きますので体調を崩さないようにご自愛ください。