2017年 4月のメッセージ 剱持 裕紀

こんにちは、4月のメッセージを担当させて頂きます、剱持と申します。
今年も桜の季節がやってまいりました。昨年もこの時期にメッセージを担当させていただいたので、なんだか1年間の早さを実感させられています。

「年齢を重ねると1年の長さがどんどん短くなる」以前そんな話を耳にしたことがあります。一人の人間が体験する中でも大きく変化する時間の流れは、隣にいる誰かとはもしかしたら全く違った流れ方をしているのではないでしょうか。
時間は、時計という目に見えるものでほとんど全く同じに区切られていますが、実はそれぞれの人が全く違った体験をしていて、意識されないそれぞれの違いに目を向けてみると普段とは違ったものが見えてくるかもしれません。

さて、時間と言えばこの頃は格別時間に縛られていることを実感しています。特に朝になると決まった時間に決まった場所にたどり着いていなくてはならないため、時間に自分の生活を合わせなくてはなりません。時折、私自身の朝の弱さを呪わなくてはいけないほどに朝忙しくなってしまうこともあり、そのために瞬間的に何を妥協するか考える必要があります。

私の朝の一コマはさておき、自分自身を犠牲にし続けると当然そこに負荷は溜まっていき、日常生活に支障が出てしまうことは想像に難くありません。特に睡眠時間の短縮は身体的な負荷に限らず、ストレスを十分に解消できないといった精神的な負荷にもつながり易いため、防ぐことが難しいながらに大きな影響を持っています。
そうはいっても、十分に睡眠をとることは簡単ではないという方も多いのではないでしょうか。

睡眠に限らず、日々の生活において犠牲になっていることがらを皆さんそれぞれお持ちであると思います。しかし、犠牲になっているものがあるからといって時間を意識することなしに生活することは、現代人にはとても難しいことであるように思われます。時計を外して一日を思うままに生活する。そんな日が月に一度でもあったなら、日々の生活を踏ん張って生き抜く源になるのではないでしょうか。

文末になりますが、皆様に素敵な春が訪れることを願っております。