2022年 7月のメッセージ 担当:高田康輔

7月のメッセージを担当させていただくカウンセラーの高田です.よろしくお願い致します.

 

6月から暑い日が続いていますが、皆様体調など崩されていませんでしょうか?

私は、阿部真里子臨床心理オフィス以外にもいくつかの職場で勤務させていただいています.そのほとんどが教育現場や福祉現場などお子さんやお子さん達と生活を共にする先生方を支援する仕事を行なっています.

仕事の中で関わらせていただく保護者の方や先生方からよく「(私のお子さん方への優しげな関わりを見ていると)先生はお家でもきっとお子さんにも優しいんでしょうね」などと声をかけられることが多いのですが……全くそんなことはありません(笑)

今日は私自身の子育てについて振り返りながら日頃反省したり気をつけたいなと考えている点についてお話しさせて頂こうと思います!

 

なかなか親子のタイミングは合わないものですよね.親が時間ができて関われる時と子どもが構ってもらいたいタイミングは面白いくらいにズレてしまいがちで、そんなすれ違いについてのお話もいろいろなところでお伺いします.また、今日は怒らないようにしようよと思っていてもそういう日に限ってお子さんはいたずらや問題を起こしてしまい結局怒ってしまう…なんて話もよく聞かれます.

お子さんもたくさん注意されて嫌な思いをしていると思いますが、ついつい怒ってしまう親もまた反省したり自己嫌悪に陥ったりもすると思います.

この場で具体策!とお話を進めても個々の状況も違うと思うので、その様な事が起こった時の我が家の対応を今日はお話ししようかと思います.

まず、第一は「夫婦共に熱くなりすぎない!」です.怒っている方はヒートアップしてなかなか冷静な判断が難しいと思いますが、もう片方の親が(距離的にも気持ち的にも)少し離れた位置から間に入ってあげるのは効果的かと思います.我が家も父母それぞれが子どもに対して注意しすぎてしまうことが多々ありますが、その都度「これ以上は難しいかな」「大人も引けなくなっているかな」という場面では間に入ることが多いです.そうすることで大人も意地を張りすぎなくて済むし、子どもの方も少し落ち着いて謝ったり出来るかと思います.

第二は「後でいいから大人からも謝る!」です.怒りすぎてしまったかなということや言い過ぎたかなという時は謝るようにしています.もちろん、言いすぎてしまった時にすぐ伝えるのがベストですが大人も中々気持ちのコントロールが難しい時もあると思います.そのような時は少し間を置いてから謝るようにしています.子どもの方はすっかり忘れている時もありますが、謝ってくれているということは伝わっているように感じます.その際に気をつけていることとしては、自身の伝えている内容ではなくて伝え方や怒ったことを謝るようにしています.親としても元々注意している内容自体は大切なことであったりするので、その事は改めて伝えつつ言い方などが悪かったという趣旨で話しています.これは、注意する時も意識していることで、子どもの行動と思いを少し分離しながら注意をするようにしています.例えば、お手伝いがしたくて(触らないように言っておいた)重たいお皿を持って落としてしまった時など、手伝いたい思いは悪いものではないですよね.しかし、元々やめてねと伝えていることをしてしまっているので、その事を改めて伝えるようにしています.具体的には「お手伝いしてくれようとしたのは嬉しいよ、でも重たいお皿は落として怪我しちゃったら大変だから触らない様にしてね」という感じで、子どもの考えたことや思い事態は否定せず問題点のあった行動面を注意するように心がけています.

最後は「改めて成長を見返す」です.私自身もそうですが、親御さんと話していて感じることですが、子どもがある行動をできる様になると、いつしかその行動はできて当たり前の様になってしまうということはありませんか?ついこの間まで1人で着替えが出来なかったのにようやく出来るようになってしばらくすると大人としては、もうそれは出来ることになってしまい「ほら、早くお着替えして!」というやりとりになりがちかと思います.

しかし、改めて考えてみるとついこないだまで出来なくてようやく出来るようになったと思うと出来ない日があったり時間がかかってもしょうがないかなと感じませんか?改めて、今までの成長を考えてみると、「あぁ、本人なりには頑張っているんだよね」ということに気がついて少し子どもに対して余裕が持てたりします.

いかがだったでしょうか?今回は自身の子育てを振り返りつつ日々気を付けていることをご紹介させていただきました.共感していただける方や少し気持ちが楽になる方がいたら幸いです.

今回は親目線だけで話をまとめてしまったので、子ども視点で気分を害されてしまう方がいたらすいません.ご容赦いただければと思います.

 

暑い日が続き、コロナもまた騒がしくなってきて落ち着かない毎日かと思いますが、皆様お身体お気をつけて夏を越えていただければと思います.

お付き合いいただきありがとうございました.