2018年 8月のメッセージ 高田康輔

8月のメッセージを担当させていただく、カウンセラーの高田です。

よろしくお願い致します。

 

先日、映画館で3Dの映画を見てきました。大音響の環境ということもあり、目の前に迫ってくる映像は、さながら本物を間近で見ているようで、あたかも映画の世界にいるような感覚に陥ってしまいました。また、最近は、VRも話題となっていますね。こちらは、映画よりもさらに身近にさらに便利に、スマホや家庭用ゲーム機を使って、臨場感のある非日常的な体験が味わえます。

 

私自身、映画やゲームなど、フィクションの世界やバーチャルな世界が好きなので、3DやVRといったもので体験できる世界は大好きです。しかし、その反面、家や少し足を延ばすだけで、あたかも本物の体験をしたかのような感覚になっている自分がいることに気づき、その世界だけになってしまうのは、何か違うような気がすると考えることがあります。なので、今年は、自分の手や足、身体で直に感じられる体験をしたいと考え、先日、家の近くの川に釣りに行きました。

 

釣りをしようと思ったものの、何も道具を持っていなかったので、ひとまず近くの釣具屋さんに行き、最低限必要そうなもののみを買い揃え川に向かいました。やはりなつですね、ジリジリと照りつける日差しに少し歩いているだけで、ドッと首筋から背中にかけて汗がにじんできます。思わず、川について高架下に入って一休みしました。日陰のひんやりとした空気と吹き込んでくる風が、身体を冷ましてくれました。屋外から冷房の効いた屋内に入った時の涼しさとはまた違う、なんだか心地よい涼しさでした。さぁ、いよいよ釣りのスタートです。今回は、ルアーではなく、生きたエサを使いました。エサをつまみ、なんとか逃げようと体をひねる動きを指先に感じながらなんとかエサを仕掛けました。再び日陰から出て、日差しの中で、釣竿を振りました。この暑さのせいか、魚たちの気配もなく、釣竿を振っては糸を巻き、振っては糸を巻きをしばらく繰り返しました。吹いてくる風の中に若干の潮の香りがし、釣りをしているなぁという気分を高めてくれました。なかなかあたりは来ず、今日はやめてしまおうかと考えていたら、巻いている糸に引っかかり感じが。これは!と思い、急いで引きました。そんなに強くはないけれど確実に何かを引いている手応えを感じながら糸を巻いていきました。いよいよ水面から引き上げた糸の先には一匹の魚が!ようやく一匹を釣り上げた達成感と喜びがありました。とりあえずバケツに移し、しばらく魚を眺めてから、釣りを再開しましたが、結局、この日釣り上げたのは、この一匹だけでした。最後に、釣った魚を川に返して帰りました。とても暑かったり、川の傍の草むらで虫に刺されて痒かったりと色々なことがありましたが、「なんだか夏の日を味わったな」という気分でした。

 

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さて、皆さんはどうですか?バーチャルな体験もとても楽しいですが、せっかくの夏に暑さや涼しさを感じたり、身体に直に訴えかけてくるような体験をしてみるのはいかがでしょうか?私の行った釣りだけでなく、虫取りや森林散策など色々な体験があるかと思います。花火大会などで目に耳に肌に直に、花火を感じるのもいいかもしれませんね。

 

今年の夏は、7月から記録的な猛暑ですので、お身体を壊さない範囲で、皆さんにとって五感に直に伝わってくる体験ができる夏になることを願っています。

ではこの辺りで失礼しようかと思います、お付き合いいただきありがとうございました。