9月のメッセージ担当のオフィススタッフです。
今年の夏は例年に無いほどの酷暑となりました。地球温暖化は21世紀を生きる私たちの課題であり、何とかするのは私たちなのかもしれませんが、これ程までに夏の暑さを理不尽に感じたことは今まで無かった様に思います。
阿部オフィスに出勤する日の午前中は晴れている事が多いのですが、「いったい私が何をしたというんだ!」と太陽に憤りを感じたのは一度ばかりではありません。
しかし、考えてみると理不尽な出来事というのは今までの生活でも多く体験するものでした。
子供の頃、あんなに楽しかった夏休みは9月1日になるとさらりと終わってしまいました。
高校や大学の学生生活も、山あり谷ありではありましたが、ある時期を迎えると自然と終わってしまいました。
理不尽なのは太陽だけでも、時間だけでもありません。
心理士として職業生活を迎える最初の就職活動の時も、多くの就活生と同じように履歴書を様々な就職先に送るわけですが、20枚か30枚程の私が送った履歴書の多くは、お祈りメール(不採用だった時にはこのような郵便が届きます)となって返ってきました。
このように振り返ると、日々の生活の中で理不尽な体験と言うのは、自分が希望していないにも関わらず次から次に起こっているものなのだなと思います。
これは私に限った事ではなくて多くの方が体験する事かもしれません。
・心身の不調で中々思うように日常生活を過ごせない。
・日々努力しているのに学業や仕事が身を結ばない。
・家族や友人の事を想っているのに何故か人間関係が上手く行かない。などなど。
自分でも何とかしようと努力をしているのに、中々結果が伴わずにもどかしい気持ちや、落ち込む気持ち、理不尽に感じて憤る気持ちになる方もいらっしゃるのではないかと思います。
そのような気持ちを自分の中で一人で抱えておくことは中々苦しい体験であると思います。
私自身も自分の就職活動の時には、先行きが定まらずに不安な気持ちを感じたり、中々採用されない事で自分に価値が無いのではないかと思ったり、お祈りメールばかりが積み重なる中で徒労感を感じたりしていたことは中々辛い体験でもあったように思います。
ただ、そのような辛い体験をやり過ごす事が出来たのは、同じような気持ちを抱えて悩みを共有できる同級生や友人の存在であったり、耳を傾けてくれる上司や先輩の存在であったり、離れた土地で応援してくれる親族の存在でありました。片方では理不尽な体験をしていましたが、もう片方では随分幸運にも恵まれていたのだと思います。
私のケースは幸運なケースと思いますが、様々な家族の形があったり、様々な生き方が認められている現在の世の中では、苦しい思いをしたり、理不尽な体験に憤っている人のネガティブな気持ちというのは、周囲の人がどう思うだろう?と考えると表現する事がはばかられ、個人で抱え込まざるを得ないような場合もあるかと思います。
一人でそのような気持ちを抱え込むことは随分辛く、大変な思いが伴うことと思われます。
家族や友人とは少し違う立場から、そのような辛い気持ちを和らげることや、大変な側面も抱えながら日々を生きて行こうとする人を支える方法の一つが、私たちの提供しているカウンセリングであると思います。
なかなか言葉にしにくい気持ちもあるかと思いますが、少しだけ気持ちを楽にしてみませんか。
最後まで目を通していただきありがとうございます。
まだまだ暑い9月になるかもしれませんが、皆さまに実りの秋が訪れる事をお祈り申し上げます。
追伸,夏の暑さは理不尽ですが、良い事もあったりします。
写真は夕立の後に見つけたいつかの虹の写真です。