2022年 4月のメッセージ 担当:斯波 涼介

みなさん、こんにちは。カウンセラーの斯波です。

4月のメッセージをお送り……と言いたいのですが、実はこの文章を書いているのは、5月5日の「子供の日」になります。だから皆さんが読んでいるのは、更に後の日付かと……。

大変申し訳ありません。4月のメッセージの担当になっていたのに、すっかりそれを忘れてしまっておりました。

 

言い訳になってしまいますが、どうして忘れてしまったかというと、今年の4月は、とてもバタついてしまっていたからなのです。

春は「別れと出会いの季節」と呼ばれるように、年度が替わり、学生の皆さんなら進級があったり、中には入学・卒業・異動・入社など、大きく環境が変わる方もいらっしゃるかもしれません。

私も今年度は、スクールカウンセラーとして勤めている学校の配置換えがあり、それまで勤務していた学校にお別れをして、新しい学校に勤めることになりました。

それだけでもだいぶバタつくのですが、それに重なるように、やはり仕事関係の研修会の準備と、少し書かなければならない書類が重なったりして、毎日てんやわんやしていました。

そういったわけで、このブログの「メッセージ」を、忘れてしまっていたのです。

申し訳ありませんでした(2回目)。

 

そして1ヶ月が過ぎ、ゴールデンウィークを迎えて、やっとこさ一息つけた感じです。まだやることが残ってはいるのですが、それでも多少リフレッシュすることはできました。

 

「気がかりなこと」や「やるべきこと」があって、ずっとそれが頭から離れないのは、ストレスになるものです。

「やるべきこと」は、どうしてもやらないことには減らないので、ずっと頭の中に残ってしまいがちです。だからといってずーーーっと考え続けていると、あっという間にくたびれてしまいますね。

やることがある時って、それが「全部終わらないと開放されない!」と考えてしまいがちです。でも本当は、全部が一気に終わらなくても、手を付けてさえいれば少しずつは変化しているはずなのです。

そんな少しの変化を大切にして、バランスを保ちながら作業することって、本当に大切なんだなぁ、と、ひしひしと感じる4月でした。

そのバランスが取れていれば、メッセージも忘れなかったかもしれないのに……本当にすみませんでした……(3回目)鯉のぼりの川渡しのイラスト

 

 

2022年3月のメッセージ 担当:大月 浩史

こんにちは。カウンセラーの大月です。

 

最近、「ポジティブにならなければならない」という考えに世の中が捉われてしまっているのではないかということを思うことがあります。ちょっとでも落ち込んでいると「うつっぽい」「元気が出ない」「あまり眠れないけど大丈夫だろうか」「あの子は病気じゃないか」などと本人も周囲の人も思うことが、以前よりもかなり増えているような気がしています。実際に統計でも抑うつ状態の人の数が増えているようです。

 

ポジティブが「善」でネガティブが「悪」。そんな価値観になってきているような気がするんですよね。実際はそんなに単純ではないわけです。生きていればネガティブな感情に襲われるときもあるし、落ち込む時もある。食欲がないとか眠れない日もある。仕事や学校に行きたくないと思う時も誰にだってあります。

 

SNSでもネガティブな発言が氾濫していて、コロナや世界情勢で世の中の空気感も悪い。一方で本やインフルエンサーや有名人はポジティブに生きる方法をたくさん教えてくれる。これは、ネガティブを悪いものと考えて排除しようという価値観で育ってしまう環境になっているんじゃないでしょうか。あの有名人のようにポジティブになれていない自分はダメだ、という感覚になってしまう。でも、本当にそうでしょうか。

 

ネガティブもポジティブも、何かストレスや課題を強く意識しているという点で同じです。ある現象に対して、マイナスに考えるかプラスに考えるかの違いなだけで本質的には同じです。ベクトルの方向が違うだけで、その現象に囚われている。

 

 スルースキルとネットでは言いますが、「反応しない」ということも大事なスキルなんじゃないかと思うんです。無理にポジティブに考えなくても良いし、すべてをネガティブに受け止める必要もない。生きるって、もっと自由なものなんじゃないかなぁ。そんなことを最近考えています。ポジティブでもネガティブでもどっちでも良い。今日はポジティブに考えられるけど、昨日はネガティブな日だった。そうやって2つを揺れ動きながら生きていくことを認めてしまえば良いんじゃないかなと思っています。

 

もちろん「それができないから困っているんだよ」というお叱りの声が聞こえてきますが、その通りです。そのためのカウンセラーです。ご相談ください。こちらのオフィスではそういった問題解決に長けたスタッフが多くおりますので、皆様の力になれるかもしれません。

 

さて、良い感じで営業トークもできたことですし、そろそろ終わりましょうか。

 

昨日どんなに辛いことがあっても、私たちは今日という日を変えることができます。

 

好きなことをしてください。好きなものを食べてください。ポジティブとネガティブが氾濫する社会で、私たちは自分を見失わないように必死で生きていく必要があります。ポジティブという白、ネガティブという黒の他に、世界には無数の色が存在します。白黒どちらかを選ばなくて良いんです。好きな色で自分を表現してください。

 

この原稿を書いている季節は春です。今期のトレンドは少し派手目の色らしいですよ。服の色を変えてみるのも気分が変わるかもしれませんね。それでは。

 

 

2022年2月のメッセージ 担当:櫻井 由史

2月のメッセージをお伝えします。カウンセラーの櫻井由史です。

 

新型コロナウイルス感染症の流行に振り回される日々が続いています。

新規感染者数の増加に伴い、まん延防止等重点措置が適用されている地域も増えています。

今回のメッセージは、こうした状況の中でも(自分なりの)希望を見出すヒントになるのではないかと思っています。

 

次の質問について、皆さんも頭の中でイメージしてもらえるといいかな、と思います。

 

質問は、「どうしてここまでがんばることができたのですか?」です。

 

この質問は、カウンセリングの中で活用することもあります。

カウンセリングでは、この質問が効果的だと思える時、心の底から湧き出てきた時(こっちのが多いかな?本当に聞いてみたい!って時です)に尋ねるようにしています。大切にしている質問の一つです。

 

この質問をすることにより、相手の方の人柄をより深く知ることができます。

そして、そこには、その人がその人らしく生きるためのヒントが隠されていると思います。

その人の可能性、前向きに生きるための原石のようなものが見つかるかもしれません。

 

人によって、答えが全く異なるところにおもしろさを感じているのですが、

その中でも、若干の嫉妬を覚えるのが、歌手、アイドル、芸能人、アーティスト、スポーツ選手などの存在です。

 

すごいことですよね。人が人を支えている。

物理的には距離があるはずなのに、心理的な距離は近い(心にぴったり寄り添っている)わけです。

 

この質問の答えとして“人”が出てきた時には、どんな魅力があるのかについて、いろいろと考えるのが楽しいです。

そして、良いところは吸収して、自分の魅力を高めてしまおうと目論んでいます(笑)

 

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2022年1月のメッセージ 担当:田島

2022年1月のメッセージの担当の田島です。

 

本年もよろしくお願いいたします。

 

この文章そのものは、1月になる前、クリスマスの前後に書いています。画面の前の皆さんは「新年だなあ」と思いながらご覧くださっているかもしれませんが、私は「師走だ。師走だ。年賀状。年賀状。仕事が納まらない。うーむ・・・来年・・・でいいか?」そんなことを考えたりしながらPCの画面に向かっています。

 

2021年の12月はクリスマスになる頃から日本海側を中心に強烈な寒波が接近していて、東北地方の大雪のニュースが度々報道されています。春日部の朝晩の冷え込みも一段と強くなり、年が暮れていく感覚が非常に強くなってきました。

思えば、度重なる緊急事態宣言や、オリンピック・パラリンピックの開催、コロナワクチンの接種などなど、2021年も色々な出来事がありました。

皆さまにとっては2021年はどのような年だったでしょうか。

 

わたしたち、阿部真里子臨床心理オフィスにもこの1年は幾つかの出来事がありました。

 

【オンラインカウンセリング】

既に2020年度にはオンライン面接を開始していましたが、コロナ禍で直接来室することが難しいことによる、代替手段としての面接としての意味合いが強かったように思います。

しかし、2021年は提携しているEAP企業からのリクエストや、実際にオンライン面接の希望が来談者からも寄せられてオンラインでのカウンセリングを実施するようになりました。

月に1度のスタッフの研修でも、オンラインカウンセリングをテーマに研修を積み重ねています。コロナ禍以前では、オンラインでの面接と言うと、眉をひそめられることが多かったように感じますが、前向きに取り組まれるようになってきました。

この2年余りの歳月で解ってきたことは、オフィスで提供しているものと全く同じカウンセリングをオンラインで提供できる、という訳ではありません。しかし、オンラインにはオンラインの良さがあるということが解ってきました。

日中に時間を作ることが難しい方でも、夜間のオンラインであれば利用できる人が増えたことや、体調や天候のために来室が困難な場合でもオンラインでならばアクセスできるということも良いところであると思います。

 

【マンションの補修】

数か月に渡って外壁や廊下の補修が行われていました。カウンセリングやオフィスのサービスにどんな影響があるの?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、想定外の建物のトラブルが起きてしまった時、その対応は、修理業者の都合もあり、カウンセリングの約束をしている時間に重なってしまうことなどもあるため、来室して下さる方にも影響が出てしまう可能性があります。そういったことを未然に防ぐことが出来るという意味では、大切な工事を行えたのは良かったなと思います。

補修期間中は工事の音や、修理の職人さんの気配など、来談者の皆さまには不本意ながらご負担をかけてしまったかと思います。ご理解を賜りありがとうございました。

 

また、補修の副産物としてベランダの植物スペースがスッキリとしました。

オフィスの窓からは春には元町公園の桜が綺麗に見えますが、その手前のベランダにはほぼ1年中、事務員さんが手入れしてくれている植物が植えられています。

オフィスに来室頂く際にはベランダを見る瞬間はほんの一瞬ではありますが、草花があるのはどこか気持ちが和むことがあります。

 

【阿部所長の勤務日が土曜日にも拡大】

これまで、所長の阿部先生は土曜日は大宮のメンタルクリニックで勤務をされていましたが、2021年の4月からは土曜日にも勤務されるようになりました。私たちのような開業心理相談室を利用される方は、平日の夜の時間や土日の時間に利用される方が多いため、これまでよりも少しだけ、利用しやすくなったのではないかと思います。

私は2009年から阿部オフィスに携わるようになりましたが、阿部先生と勤務が重なるのは随分久しぶりですが、この1年阿部先生と一緒に仕事をして、親子ほど年が離れている先生が溌溂とされている様子を目にすると気が引き締まる思いがします。

 

コロナウィルスのオミクロン株が国内では流行の兆しを見せており、まだまだ予断を許さない状況ではありますが、国内でも経口治療薬の使用が承認されるなど、明るい兆しも見え始めています。2022年がどのような年になるのか、まだまだ見通しは立ちませんが、これまでもなんとかやってきたように、地に足のついた臨床実践を続けて行きたいと思います。

本年も、どうかよろしくお願いいたします。

 

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