2021年12月のメッセージ 担当:高田 康輔

12月のメッセージを担当させていただくカウンセラーの髙田です。

しばしのお付き合いよろしくお願いします。

 

全国の新規コロナ感染者の数もだいぶ落ち着いてきましたが、皆様はいかがお過ごしでしょうか?

オミクロン株なる新しい不安要素も見受けられますが、街に出てみるとコロナ前とまでは

行かないまでも活気のある感じが街並みにも見られているように感じます。季節的にも年末年始に向かう時期なので、イルミネーションなどが見られ明るい雰囲気が漂ってきています。

さて、コロナによって我々の生活には様々な制限がされていますが、我々阿部真里子心理オフィス自体が大きく受けている影響の一つがオフィス主催で行っていた自然体験活動を目的とする催しです。

今の我々の生活では、必要なものや困ったものがあった時に多くの事が家にいながら解決してしまいます。そのような便利な生活がけっして悪いものというわけではないですが、その中で我々は困難に対して自ら考えて行動したり対処したり、工夫するということが減っていってしまいます。自然体験活動では、そういったバーチャルなものを介する世界から少し離れて、キャンプ活動や少人数のグループ活動を通し、その中で起こるいろいろな出来事に挑戦してもらいその中で自分自身考えながらいろいろなことに取り組み現実体験をしてもらい、実生活での適応力や対応力を高める働きかけをします。

自然体験活動はご参加いただいている参加者の皆さんだけでなく、運営している側の我々スタッフ自身にとっても現実体験の場になります。私自身も活動を運営しながら、起こるハプニングなどのイレギュラーな事態に対して試行錯誤しながら困難に対応する体験をしました。そういった経験自体が日常の困る場面に直結するわけではないのですが、現実体験を通して困った時に「どのように解決しようか」と考える姿勢や困りごとへの耐性がついたように感じています。

日常の中では、自然体験活動のような体験は難しいと思いますが、ちょっとした工夫で現実体験を積み適応力を高めることはできる方法もあります。例えば、ちょっとした困りごとは起こりがちかと思います。そのような際は、是非少し粘って解決策を探ってみてはいかがでしょうか。その解決策を探り試行錯誤することがもっと難しい困りごとに向かう時の適応力を高めるトレーニングになったり困りごとへのストレスを高めたりすることができるかと思います。

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《↑ 2019年 春日部野口農園での自然体験活動の様子》

 
コロナの影響で先行きは不透明ですが、今後もオフィスでの自然体験活動は続けていくのでご興味がある方はご連絡を頂ければと思います、また新たな催しを企画した際はホームページにもアップさせていただくのでご確認いただければと思います。

 

昨年よりは少し明るい年末になりそうなので皆様お体壊さないようお気をつけながら楽しい年末年始をお過ごしください。

お付き合いいただきありがとうございます、それでは失礼したします。

2021年11月のメッセージ 担当:小田

こんにちは、11月のメッセージを担当する小田です。
急に冷え込むようになってきましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
身体が冷えると、どうしても気持ちにも影響してきますので、
どうぞ暖かくしてお過ごしください。

さて、秋といえば何の秋ですか?
食欲の秋、スポーツの秋、芸術の秋…
私にとって最近熱いのが「読書の秋」!
仕事柄もあり、なるべく読書をするようにしています。
今回は、私が使ってみて効果を実感した読書が捗るグッズや方法を7つ、
ご紹介させていただきますね。

①リーディングトラッカー・リーディングルーラー
定規のようなものを当てることで、1行ずつ読むことができます。
読む場所がはっきりとわかって一度に目に入ってくる情報量が減るので、
どこを読んでいるか迷子になりがちな人におすすめです。
また、ものによっては目に入ってくれる光をコントロールして
視覚的なストレスを軽減してくれます。
読書に苦手さのあるお子さん向けに紹介されていることが多いですが、
大人にもとてもおすすめです。
最近は100円ショップなどでも売っているとの噂ですし、
私はクリアファイルを使って手作りしたこともあります。

②時間を区切ってこまめに休憩する
人間の脳は同じ作業を続けていると、必ず飽きが生じます。
集中力が持続する時間は人によってそれぞれだと思いますが、
ある程度疲れてきたら、無理をして読み続けずに
思い切ってリフレッシュするための時間をとるとよいです。
軽い運動をしてみたり、全然違う作業をしてみたり、単に目を閉じて休めたり。

③いくつかの本を同時進行で読む
②と関係するのですが、1種類の刺激だと飽きてしまうことがあります。
他のジャンルの本を同時進行で読むことで、結果的にたくさん読むことができます。
もちろん、話に没頭する小説などは続けて読みたいと思いますし、
人によっては同じ本を読む続けるほうが集中できると思いますので、
そのあたりは試してみて、ご自身の読みやすさを優先してください。

④手遊びしながら読む
手遊びといえば、ちょっと前にハンドスピナーが流行りましたよね。
人によっては授業中にペン回しをした人もいるでしょう。
電話中の意味不明の落書きもそうです(笑)
海外ではFidget Toyと呼ばれるグッズが販売されています。
手持無沙汰を埋めるための手遊びなどをが導入すると、
却って集中が逸れずに集中できる場合があります。
私は最近「インフィニットキューブ」というのがお気に入りです。
こちらも、人によって、環境によっては使えないかもしれませんし、
読む内容によっては却って集中できなくなる人もいるかもしれないので、
試してみてご自身に合う方法を調節してみてください。

⑤集中できる環境を整える
当たり前のことですが、人の認知能力は環境の影響をとても受けます。
人によって集中できる環境はさまざまでしょう。
自室が落ち着く人、カフェが好きな人、電車の中が読書タイムという人。
人によって読書に割ける時間の長さはそれぞれだと思いますが、
できれば限られた時間を充実させるためにも、
読書を楽しめる自分なりの環境を見つけられるといいですよね。

⑥スマホを触らない
⑤と関連しますが、スマホからの通知などが入って都度確認していると、
どうしても集中力が途切れてしまい、戻ってくるのに時間がかかります。
その繰り返しで、結果的にはかなり時間が浪費されることに…
スマホの影響についてはベストセラー「スマホ脳(新潮新書)」などに詳しいです。
読書中は思い切って電源を切ってしまうのも一つの手!
どうしても気になってしまう人には、スマホを一定時間物理的に閉じ込める
「タイムロックコンテナ」なんていうグッズもありますよ。

⑦気楽に読む!
「読んでいない本について堂々と語る方法(ちくま学芸文庫)」という本があります。
すごく挑発的なタイトルですが、とてもお気に入りです。
1字1字しっかりと読む「精読」を重んじる文化にメスをザクザクを入れてくれます。
結局大部分は忘れてしまうのに、本を読むとは一体どういうことか?
本を読むという行為そのものへの心理的なハードルをめいっぱい下げてくれます。
「読書」というのは受け身的な行為のようで、
実はクリエイティブな行為だということが本書の主張だと認識しています。
(そういう私こそ、ずいぶん前にこの本を読んだので内容はうろ覚えです(笑)。)

以上、7点を挙げてみました。いかがでしたか?
本の読むというのは実はとってもプライベートな行為で、
その方法は人によって千差万別だと考えています。
ぜひご自分にあった読書術を探ってみて、
秋の読書ライフを楽しんでみてくださいね。

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2021年10月のメッセージ 担当 阿部雄貴

こんにちは。カウンセラーの阿部雄貴です。

 

だんだんと陽射しも柔らかくなり、季節が秋へと移り変わっていくのを感じる今日この頃です。

 

 

先月、9月10日~9月16日は厚生労働省の定める自殺予防週間とされていました。

 

私がこころの健康相談員として所属している加須市の保健センターでも市民向けのゲートキーパー養成講座が開かれました。

 

そこでこの度、講師としてお話をさせていただく機会をいただきました。

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今回お話した内容は主に「近年の自殺の傾向の概要」と「傾聴の仕方」についての2点です。

 

参加者でペアを組み、ルールを決めてお互いに傾聴を用いた相談のロールプレイなども実施できると、より効果を実感していただけるのですが昨今の状況では難しいので今回は講義のみでの開催となりました。

 

全体を通して、ご自身の生活の中で「いかに自分らしく、悩みを持つ相手と関わるか」ということを大切にして少しでも参加者の皆様のヒントになれば、という気持ちでお話をさせていただきました。

 


講義の最中、皆様が熱心にお話を聴いてくださっていることを感じられて自分自身、思っていたよりも終始緊張せずにお話することができました。

 

これもある種、傾聴が持つ効果の一つである【自己受容の促進】の機能ではないかと参加者の皆様に教えていただいた気がしました。

 

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自殺予防について最も重要なことを一つ挙げるとすると「孤独にさせない」ということに尽きるのではないかと思います。

 

昨年、大きく報道された相次ぐ芸能人の自殺からも分かるように、周りにたくさん人が居るからその人は孤独ではない、ということには必ずしもなりません。

 

”誰かと一緒に居るのに孤独を感じてしまう”状態の方がより一層、本人の孤独感を強めてしまう場合もあると思います。

 

非常に難しいことではありますが“こころの繋がりを持たせる”ということが自殺予防の大きな課題の一つなのではないかと考えてカウンセラーとして日々の面接にも精一杯取り組んでおります。

 

コロナ禍の続く中、たいへんな気持ちになることもあるかと思いますが「こんがらがってしまってもう何をどうしたらよいか分からない!」「話せる人が周りに全然いない!」など感じるような時、問題解決の第一歩としてぜひまずは専門家へご相談してみてください。

 

もちろん、阿部真里子臨床心理オフィスもいつでもお待ちしております。

2021年 9月のメッセージ 担当:斯波涼介

こんにちは、カウンセラーの斯波です。

今年も非常に暑い夏が続きましたが、9月に入り、秋雨前線が停滞して雨ばかりの日が続いています。このまま季節は一気に秋に突入してゆくのでしょうか。

 

先日、ひと夏のあいだ履かなかったズボンを久しぶりに履いてみたところ、腰のボタンが……留まらないわけではないのですが、夏前よりもギリッギリで留まるようになってしまっておりまして……(汗)

夏の間、少々不摂生をしすぎてしまったようです。

 

そんな不摂生の言い訳以外のなにものでもありませんが、相変わらず続いてしまっているコロナ禍の影響で、今年の夏は例年よりもアクティブになりきれないところがありました。

私は夏が大好きなので(冬も好きですが)、夏になると「キャンプ!」「海!」「川!」「山!」「花火!」「お祭り!」と、気持ちが騒ぎます。でも今年は、そんな気持ちの多くを我慢しなければなりませんでした。

我慢する気持ちは不全感となり、それが一因となって暴飲暴食……というほどのことをやった記憶は無いのですが……少々、摂取カロリーが消費カロリーを上回ってしまったというか……なんかそんなような感じなのだと思います。

 

そう、暴飲暴食はともかくとしても、お出かけ等の予定が立てられないぶん、家の中でできることを模索した結果「食事」とか「食べること」に、いつも以上に注意関心が向いてしまった感じはあるかもしれません。

ある日のTVを見ていたら、美味しそうな北海道の海産物の通販特集をやっていたので、思わず衝動買いをしてしまったり。TV通販なんて買ったこともなかったのに。

 

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(冷凍状態なので分かりづらい写真ですみません。いくら・真ボッケ・ホタテ貝柱・ホタテ稚貝・ぼたん海老・氷下魚……等々が詰まっています。七輪で炙ったら、ものすっごくおいしかったです。)

 

コロナ禍で、飲食に関しても「おうちごはん」「家飲み」などの言葉が流行しています。家庭での食事は、いわゆる外食よりも健康的、というのはよく言われることではあります。

でも勘違いしてはいけません。家で食べようがどこで食べようが、食べすぎて活動が減れば、体重は上昇の一途をたどります。あたりまえだけど。

 

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(「とーちゃんのソーセージどん」。「よつばと!」という漫画の中で「とーちゃん」が作るという伝説があるどんぶり、簡単なのにおいしい。あと上記ぼたん海老の頭の味噌汁、これもおいしい)

 

……で、でも人間は、自らを振り返り「やり直す」「取り戻す」という行動がとれる生き物です!

折しも1つ前のメッセージで大月さんがダイエットに成功した旨を書かれていますが、私も己に向き合わねばならない時が来てしまったようです。

でも私は、食べたいものを我慢するのとかすごく苦手なので……涼しくなってきたら、運動でも頑張ってみようかな。

夏の間に失ってしまったものを取り戻す……もとい、取りすぎてしまったものを削ぎ落とす。。。ために。

 

そんなことをぼんやり考える、秋の長雨の日でした。