12月のメッセージを担当させていただくカウンセラーの高田です.
しばしの間おつきあいよろしくお願いいたします.
さて、今年はコロナへの心配が多少低下したのか、ゴールデンウィークや夏休みなどの連休シーズンにお出かけになられる方が多いように感じた一年でした.これからやってくる年末年始についても今年は予定のある方も多いのではないか?と感じていたりします.
私自身はといえば大きな予定はなく家族とゆっくり過ごすくらいしか例年予定はなく今年も同じように過ごすつもりでいたりします.
そのように、連休はいつも家で過ごすことが多いのですが、その度にやってみようということがあり、それが【創作活動】です.具体的にはいろいろあり、絵を描いてみようかな?とかホームセンターで木材を買ってみて彫ってみようか?とかDIYしてみようか?!などいろいろ取り組んでみたいことは思いつくのですが結局は“何もしない”ということが多いです.今回はその結局手が出せないことについて感じたことがあったのでそんな話をしようかと思います.
実はかなりの頻度でそのような【創作活動】に取り組みたい想いは浮かび、テレビやSNSなど色々な媒体で創作活動に取り組む人を見たり、身近なところでも義父や妻が(小物作りや革細工などが好きで)取り組む姿を見たりするとその取り組む姿勢に「面白そうだな」と興味が湧いて自身も取り組みたくなります.しかしながら、実際の少し取り組んでみようとしてみると手が止まってしまうのです.そんなことをこの何年か繰り返していることに最近改めて気がつきました.
一方で、最近ふと気がついたことがありそれというのが意外にも手が止まることなく自身で絵を描いている場面があるということでした.私は、成人の方のカウンセリングも担当しますが、こちらのオフィス以外の仕事などでお子さんとのセッションも多く、その中では言葉を介したセラピーのみではなく共に遊ぶことも多くあります.その中で共に絵を描いたり、絵でクイズを出したりということをする機会も多く、その際に自身が【描く】という【創作活動】においてなんの足枷もなく自由に表現し【描く】という活動を楽しめているということに気がついたのです.
そこで、その二つの違いを考えてみると、手が止まってしまう要因が、「何か成果やしっかりとしたことを作ろうとしている」ということであることに気がついたのでした.それが気になるが故に本当は作ろうとしている行為自体に意味があったり楽しみがあるはずなのに誰が見ているわけでないのに出来栄えや見てくれを気にしてしまっていたんだなということに気がつきました.
そんなことに気がつくと、時折簡単な言葉が言えなかったり、やって見ればいいのになかなか遊びや表現を行動に移せないお子さんのことなんかが思い浮かんできたりもしました.あぁ、きっと大人は「気にしないでやってごらん、正解不正解ないんだからさ」などと言って促してしまうけど動き出せないお子さん達なりの大きな葛藤がそこにあったりするんのだろうなと改めて感じられます.なので、そんなお子さんに関わる場面などではお子さんなりのそんな心模様にも思いを馳せてみてもらいたいなと思います.
なんの話かよくわからなくなってしまいましたが、改めて今年は何か【創作活動】に取り組もうという私なりの葛藤のお話でした.今回気がついたことを踏まえながら、ちょっと躊躇したり足踏みする自分の気持ちに寄り添いながら、今回の年末年始こそは「出来」ではなく「取り組むこと」にフォーカスしながら取り組んでみたいなと思います.
最後になりますが、世の中的には今年も色々なことがありました.芸能の世界では色々な所で今までの基盤に変化があるニュースが続き、世界では平和が脅かされる映像が続きなんだかとても気持ち的にざわついてしまう一年になってしまったなと感じてます.
みなさまにとってどんな一年であったでしょうか、良きことまたは反対のことがあった一年かもしれません.うまく調整が取れなくなってしまうこともあるかもしれません.そのような時にはご自身のチューニングを合わせるような意味合いでも我々のような存在を頼っていただければなと思います.
皆様にとって今年を無事に終えられ、来年がより良い年になることをお祈りして今年最後のメッセージを終えさせて頂こうと思います.
おつきあいありがとうございました.
来年もどうぞよろしくお願いいたします.
では、失礼いたします.