2017年 5月のメッセージ 櫻井 由史

こんにちは。カウンセラーの櫻井由史です。
5月のメッセージを担当します。よろしくお願い致します。

5月、空を見た時、目に映る色彩が、少しずつ変わっていくことを感じます。
季節の移り変わりと同様に、変わっていくものがあります。
いつまでも同じ“時”が続くことはないのでしょう。

それは、儚さであったり、次に繋がるものであったり、
時には、先が見えなくなったり。
そんなこともあったりします。

そうではあっても、
“どう捉えるか”
そのこと1つで、また違う景色が見えるのは、不思議なものです。

臨床心理士になり、5年が経ちました。

ふり返ってみようとしても、
それはうまくはできないほどに、
そこには、無数の足跡があるように感じます。
自分のものだけではなく、出会い、関わった方々のものも含めて。

そして、今、ここにいます。
また、こうやって歩んでゆきたい。
ただただ、そういう想いです。

また1年、どうぞよろしくお願い致します。

2017年 4月のメッセージ 剱持 裕紀

こんにちは、4月のメッセージを担当させて頂きます、剱持と申します。
今年も桜の季節がやってまいりました。昨年もこの時期にメッセージを担当させていただいたので、なんだか1年間の早さを実感させられています。

「年齢を重ねると1年の長さがどんどん短くなる」以前そんな話を耳にしたことがあります。一人の人間が体験する中でも大きく変化する時間の流れは、隣にいる誰かとはもしかしたら全く違った流れ方をしているのではないでしょうか。
時間は、時計という目に見えるものでほとんど全く同じに区切られていますが、実はそれぞれの人が全く違った体験をしていて、意識されないそれぞれの違いに目を向けてみると普段とは違ったものが見えてくるかもしれません。

さて、時間と言えばこの頃は格別時間に縛られていることを実感しています。特に朝になると決まった時間に決まった場所にたどり着いていなくてはならないため、時間に自分の生活を合わせなくてはなりません。時折、私自身の朝の弱さを呪わなくてはいけないほどに朝忙しくなってしまうこともあり、そのために瞬間的に何を妥協するか考える必要があります。

私の朝の一コマはさておき、自分自身を犠牲にし続けると当然そこに負荷は溜まっていき、日常生活に支障が出てしまうことは想像に難くありません。特に睡眠時間の短縮は身体的な負荷に限らず、ストレスを十分に解消できないといった精神的な負荷にもつながり易いため、防ぐことが難しいながらに大きな影響を持っています。
そうはいっても、十分に睡眠をとることは簡単ではないという方も多いのではないでしょうか。

睡眠に限らず、日々の生活において犠牲になっていることがらを皆さんそれぞれお持ちであると思います。しかし、犠牲になっているものがあるからといって時間を意識することなしに生活することは、現代人にはとても難しいことであるように思われます。時計を外して一日を思うままに生活する。そんな日が月に一度でもあったなら、日々の生活を踏ん張って生き抜く源になるのではないでしょうか。

文末になりますが、皆様に素敵な春が訪れることを願っております。

2017年 3月のメッセージ 高田 康輔

みなさま、こんにちは。3月のメッセージを担当させていただきます、カウンセラーの高田です。しばしの間お付き合いよろしくお願い致します。
寒い日々が続くと思えば、急に暖かい日あり、また寒くなり…寒暖の変化が激しい日々ですがみなさま、体調崩さずお過ごしでしょうか?

去年の夏、家の近くの花屋さんを通りかかった時、「ブルーベリー鉢  千円」という札を見つけました。普段、植物を育てようなどとはあまり考えないのですが、「えっ、ブルーベリー⁈」と気になってしまい、しばらく眺めていました。
そのうちに、店員さんに見つかり「水だけあげてればちゃんと育つし、大きな実がつくんですよ!」と熱心にすすめられ、「うーん、あまりやってみないことだけどやってみよう!」と購入しました。
せっかく買ったのだからと懐かしいプラスチック製のゾウ型のジョウロや水受けトレイなんかも帰りに買い揃え、しばらく熱心に毎朝水をあげていました。
1ヶ月を過ぎた頃に、蕾がつきはじめ、久しぶりの‘何かを育てる’という感覚にドキドキと嬉しさを感じました。
しかし、夏過ぎから仕事が忙しくなるとともに朝の水やりを忘れることが多くなり、世話をしない日が続き、せっかく出来た蕾もそのままに気がつくと年が明けてしまいました。

そんな私を見た、妻が「可哀想に」と、ブルーベリーの世話をしてくれるようになり、私も妻に教わりながら再び水あげなどを始めました。その頃にもまだ蕾があったのですが、私は「あの蕾は育たないだろうなぁー、来年実がなればいいなぁ」と思いながら世話をしていました。
妻は元々、植物を育てる事が好きなので、肥料を用意してくれたり、「米のとぎ汁がいい!」と教えてくれたりしました。
妻の手伝いもあったので、私も頑張って世話をしていると…なんとずっと閉じたままであった蕾が膨らみ始めたのです!蕾に関しては、諦めていたので本当に驚き、「あぁ、まだまだ生きていたんだなぁ、生命力ってすごいなぁ」と感激してしまいました。途中しっかりと見てあげられない時期もありましたが…ブルーベリーにいろいろなことを感じさせてもらった今年度でした。

皆さんは、最近何かを育てていますか?そういえば遠のいているなという方には是非オススメします!最近では、狭いスペースでも育てられる多肉植物などもあって魅力的なものが多くあります。是非、 皆さんも、植物の生きる力強さを感じて見てください。
ちなみにブルーベリーはその後もすくすくと成長し、今ではたくさんの蕾と新しい葉が育ち始めてます。

お付き合いいただきありがとうございました。
まだまだ気温の変化が激しい日々が続きますので体調崩しにならないようご自愛ください。
では失礼いたします。

2017年 2月のメッセージ 内田 佳菜子

みなさま、こんにちは。
2月のメッセージを担当します、内田と申します。

突然ですが、みなさま「ムーミン」はお好きでしょうか?
フィンランドの作家トーベ・ヤンソンによる、世界中で愛されている名作で、
日本でもアニメや絵本、キャラクターグッズなどでおなじみですね。

そんなムーミンの世界をモチーフとした公園が
埼玉県飯能市にあり、少し前に行ってみました。

ムーミン屋敷や大きな木々、池、橋などがあって…まるでムーミン谷!


写真は、ムーミン屋敷の中の様子です。

屋敷の中にはキャラクターたちが作中で言ったことばも記されているのですが、
じんわりと響いてくることばがたくさんありました。

あらためて調べてみると、ムーミンは名言でも有名なようです。
そこで今回、調べたもののいくつかをご紹介したいと思います。

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「いざ泣こうとすると、泣けないことってあるだろ」 
スナフキン

「たまには怒んなきゃあね。
どんなちっちゃな生きものにだって、怒る権利はあるんだから。
だけど、ムーミンパパの怒りかたって、よくないわね。
ちっともはきださないで、みんな、しまいこんじゃうんだもの。」
―ミイ

「なにかがわかるまでに、すごく時間がかかることが、あるものなのよね」
ムーミンママ

「逆よ、全く逆よ。自分と向き合うにはひとりになるんじゃないわ。……
……自分の知らない、自分を知らない人たちと関わりあうのよ。
見えてくるわよ、本当の自分が。」
―ミイ

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私は、まるで自分に言われているように感じることばもありました。

また、最後のミイのことばにある“自分と向き合うにために、他者とかかわる”
とはまさに、カウンセリングという場も、そのための場のひとつだなぁと感じました。

家族や友人、職場など、身近なひとに気遣う方ほど 
ひとりで抱え込んだり、悩んだりしてしまうかと思います。

カウンセリングの時間は、日常とはちょっと違う場で、
カウンセラーと一緒に「自分と向き合う、自分のための時間」
として、ご利用いただけると嬉しいなと思っています。