2022年11月のメッセージ 担当:大月 浩史

こんにちは。カウンセラーの大月です。

 

早いものでもう12月ですね。突然ですが、私は年末の雰囲気はあまり好きではありません。寒い季節が好きではないというのもありますが、とにかく忙しくて大変な時期という印象があるからです。

 

私は複数の仕事を並行して行っており、年末から春先にかけていつも以上に多忙になります。カウンセラー(臨床心理士、公認心理師)としての自分以外に、別の職業人としての自分も持っているわけです。

 

これがなかなかに大変です。現場ごと、相手ごとに自分の立場というか関係性を切り替えなければならない。例えば、午前中に講演会の講師として大人数にしゃべった後、午後からカウンセラーとして個人の方のお話を聴かせてもらうこともある。様々な自分を1日の中で何度も切り替えながら生きていると、だんだんと自分がわからなくなります。

 

家に帰れば家族の構成員としての自分もいるし、SNS上の自分もいる。自分はどういう人間かというのは、案外難しい問いかけです。

 

本当の自分を見つけたいという言葉はよく耳にしますが、本当の自分なんてものはないのかもしれません。あれも私。これも私。どれが偽物でどれが本物ということもない。何年も前から、自分探しは行わなくなりました。もう若くはないし、「自分は何者か」を考える時間も体力もありません。

 

忙しいってネガティブなイメージがある人も多いと思いますが、良い面もあるかなと思っています。

例えば、少々イライラする出来事があっても、やるべきことに追われていると、そんなことを気にしている余裕がないので結果的にスルーできたりする。小さいことにクヨクヨする時間もない。 

 

忙しいと時間の使い方や段取りを考えないと終わらないので、脳をフル回転させることになり作業効率も上がる。体調が悪化すると終わらないので、日々の体調管理も怠らなくなる。

 

もちろん良いことだけではないです。脳が覚醒して交感神経が優位になりすぎて眠れないということにもなるし、忘れっぽくなったりします。やっぱり忙しいのも良し悪しかなと書いていて思いました。

 

何が言いたいかというと、なんでも良い面と悪い面があるから、どちらから眺めるかで評価は変わってしまうということです。仕事や学校でうまくいかない時は、それ以外の自分を眺めてみる。マイナスと感じた時はプラスに考えることはできないかを分析してみる。

 

なんでも捉え方次第ということですね。アイデアや工夫が暗闇を切り裂く希望の光になる・・・こともあるかもしれませんし、ないかもしれません。

 

さて、今日は夕飯を1人で食べることになりそうなんですが、1人だけなので気軽に行きつけのラーメン屋でビールでも飲もうかなと思います。何事もプラスに捉えてみるだけで、生きるのが少し楽になるかもしれませんね。