11月のメッセージを担当させていただきます、内田です。よろしくお願いいたします。
さて、つい先日、小野不由美「十二国記」の新作が発売されました。
このシリーズ、新作が出て本屋さんの目立つところにたくさん並んでいるので、読んだ事は無くても見たことはあるという方もいらっしゃるかもしれません。
壮大で、どんな物語か一言でお伝えするのが難しいのですが、公式サイトから引用すると「我々の棲む世界と、地図上にない異世界〈十二国〉とを舞台に繰り広げられる、壮大なファンタジー。」です。とにかく壮大です。
私事なのですが、はじめて1作目を読んだときは、ストーリーの凄さはもちろんのこと、人間や自律などについての考え方のひとつをどーんと投げかけられた体験をした記憶があります。当時はとても影響を受けました。
上の写真のオビにも書かれている通り、なんと18年ぶりの書下ろし長編とのこと。…18年ぶり…!???
どうりで細かい記憶があやふやなんだな…と納得しました。
早速、これから読む予定です。作品そのものも楽しみですが、今の自分がどう感じるかも楽しみに思います。
世界観など、以前のように感じ入るものがあるかもしれないし、また違うかもしれません。
何かに対して「今、どう感じるか」は自分の今の状態や立ち位置を教えてくれることがあるなあと思います。
その感覚が心地良いものでもそうでないものでも、日常の中で大事に気付いていたいと思っていますが、慌ただしく過ごしているうちに無視してしまい、本当はそこにあるのに見逃してた!と後になって気づくことが度々あります。
待望の新作ですので作品世界を楽しみつつ、自分がどう感じるか、そこで起こる感覚にも好奇心を向けて読む機会にしてみようと思っています。