皆さん、こんにちは。
遅くなってすみません。6月のメッセージを担当いたします、斯波です。
5月末~6月頭としては異例な高気温が記録され、ようやく落ち着いてきたと思ったら間もなく梅雨が到来しますね。ジメジメして過ごしづらい季節ですが、少しでも爽やかさを感じられることがあるといいですね。
さて突然ですが、どういうわけか私の周囲では、このところ立て続けに「もの」が壊れてしまいました。
まず、雨戸のシャッターのカバーが外れてしまいました。ネジ部分が外れてしまったのですが、ただネジが取れたのではなく、途中でネジが折れてしまって、そのネジを取り外すことができず、カバーを付けなおすことができなくなってしまいました。
続いて、愛用しているゲーム機が4ヵ所ほど次々に壊れてくれました。
その次には、お風呂場の網戸(バネの力で開閉する)が軋んで動かなくなり、網戸が閉められなくなってしまいました。
業者に依頼するなり修理に出すなりすれば話が早いのでしょうが、お金もかかるし、できたら自分で直せないかな……。そう考え、シャッターカバーに埋まってしまったネジをどうにか外そうと、工具をいろいろ買ってきて、トータルで5時間ぐらい頑張ってみました。しかし残念ながら、とっかかり部分を無くしたネジはビクともしません。あきらめて業者にお願いしたところ、なんと5分で修理完了。ちょっと泣きたくなりました。
でもゲーム機のほうは、インターネットで色々調べ、分解してみて、交換部品を取り寄せ……などと画策し、どうにか自分で直すことができました! それでも時間はずいぶんかかりましたが。ゲーム機は修理に出すと、その間数週間はプレイを我慢しなきゃいけないので、どうにか自分で直したかったのです。
そして網戸。もう少ししたら蚊が大発生する季節(しかも水気のある風呂場!)なので、これは早急に何とかしなければなりません。自力で取り外すことはできたのですが、バネの入ったギミックの仕組みがどうにもわからず、これも業者に依頼するか、丸ごと交換品を買ってくるかしなければならないようでした(どこで売ってるかも知らないのですが)。
しかし、外した部品をよーく観察してみて、さらに分解できる箇所を発見。その場所を開くと中が錆びっ錆びに錆びていたので、それをきれいに磨きつつ、構造を解明し、これもどうにか自力で直せました。やはり悪戦苦闘しながらなので、ものすごい時間がかかりましたけど……。
以上3つばかりのものを直してみて改めて感じたのは、「自分で直せた」というのは、私にとって「とっても嬉しい」体験だったということです。直せなければ捨てなければならない、買い替えなければならないものを、再び「使える」状態に直すことができるというのは、非常に達成感があるものでした。
そしてまた、直そうとする過程では、その「もの」がどんな構造をしていて、どのようなメカニズムで動くのかを、必ず知ることになります。それも素敵な体験でした。
ただ、決してその道のプロではないので限界もあります。シャッターは結局直せなかったし、直せたものも、ちょっと「引く」くらいの時間がかかりました。
また、機械は分解してしまうとメーカーの保証が受けられなくなるばかりでなく、その後の修理を(有料でも)断られる場合もあります。電気機器を扱うときは内部に蓄積された電気で感電などの危険があります。ゲーム機内の電圧なら高くないかもしれませんが、家電製品などには「電源を完全に遮断していても」高電圧が溜まっていて、命に関わるほどの事故が起こることもあるので、素人が触れるのは非常に危険です。
じゃあ電気機器でなければ安全かというとそうでもありません。大きなものを生半可に直して、後から再び壊れたら怪我をしてしまうかもしれないし、そもそもその修理作業で怪我をしてしまうこともあります。
そのように自己責任が付きまとうし、技術的にも時間的にも決して効率が良いとは言えないのかもしれませんが、それでもやっぱり「自分で直せた!」という体験は、とても嬉しいものです。
そしてまた、私などがやればこんなに非効率的なことを、ヒョイヒョイっと解決してしまう技術をお持ちの業者さんや、そもそものその「もの」を作った人々に対して、深い尊敬と感謝を感じられる体験でもありました。
私たちが日ごろ何の気なしに利用している様々な「もの」のどれもこれもに、非常にたくさんの人々の技術と工夫が詰まっているのだと、改めて実感できました。
安全に十分気を付けるということが大前提ではありますが、壊れたものを「とりあえず直そうとしてみる」なんていうのは、うまくいってもいかなくても、どちらにせよ貴重な体験になるのかもしれないなぁ~、などと考えてみたりしました。
お家に「壊れたもの」が転がっているのを見つけたりしたとき、もし少し時間があったら、それを「直そうとしてみる」と、いろいろな発見ができるかもしれませんよ。