2017年 7月のメッセージ 斯波 涼介

こんにちは。カウンセラーの斯波と申します。
季節は梅雨真っ盛り。このメッセージを書いている今もしとしと雨が降り続いています。梅雨はジメジメして嫌だと感じる人は多いと思います。私も例に漏れずそうなのですが、カタツムリがたくさん見られるのは嬉しいですね(←なぜかカタツムリが好き)。


カタツムリの画像を載せようと思いましたが、嫌いな人もいるかもなのでイラストにしました。

私は先日、ある場所で「○○派ゲーム」というのをやりました。「犬派? 猫派?」などが有名ですが、要するに「どちらが好きか」ということなのですが、これをゲームとしてやってみたわけです。
手順としては、参加者一人ひとりに「○○派」の案を出してもらいます。「犬派・猫派」ももちろん出ましたが、ほかにも

・映画を見るなら 映画館派? 家でDVD派?
・カレーは 甘口派? 辛口派?
・麺類と言えば うどん派? そば派? ラーメン派?
・目玉焼きに付けるのは しょうゆ派? ソース派? マヨネーズ派?
・好きなものを食べるのは 最初派? 最後派?

……などなど、面白い「○○派」の案がたくさん出ました。私がビックリしたのは、ある参加者さんが提案した「コタツで食べるのは みかん派? アイス派?」という選択肢でした。
私は、そもそも「コタツでアイスを食べる」なんていう選択肢があると思っていませんでした。冬なんだから寒いだろうと……。でも「アイス派」の言い分は「寒いからこそコタツで食べる。コタツに入りながらだから寒くない」とのことでした。なるほどなぁ……と思いました。私は知らなかったけれど、けっこうメジャーな「派閥」だったんですね。

そんな感じで、たくさんの「○○派」を提案してもらった後、メンバーが順番に「どっち派か」を、発表します。この時にルールを2つ決めました。1つ目は「他の人の主張を否定しない」こと。2つ目は「どっち派でもない場合には、そう伝えてもいい」ということです。例えば「カレーは甘口派でも辛口派でもなく中辛派」とか「そもそもカレーが好きではありません」とか、そういう風に発言しても良いことにしました。
そうすると1人の参加者に関して、選択肢の数だけ「○○派」が提示されることになります。ちなみに私は「カレーは激辛派、映画はDVDだけど本当に観たいときは映画館派、コタツではミカン派、飼うなら猫派、目玉焼きにはしょうゆ派、海と山ならどっちも行きたい派、夏と冬なら夏が好きだけどスキーだけは捨てがたいのでやっぱり冬も好き派、袋麺ならチキンラーメン派」……という感じでした。
メンバーのひとりひとりがそのように自己開示してゆくと、意外な一面が見えたりもします。また「どっち派でもない」という選択肢もあるので、そういうときには、その人なりのユニークな価値観が見えたりもして、とても楽しいセッションになりました。

人と話すとき、話題が見つからなかったり緊張したりして、うまく話が弾まないこともあります。そんなとき、こんな風に「○○派」なんていうテーマを設定すると、肩の力を抜いてコミュニケーションをとることができるかもしれません。よく知っている人相手であっても、改めて尋ねると意外な一面を知ることができる可能性もあります。
梅雨は雨が多くて、外に遊びに出かけるのも億劫な気分の日もありますよね。そんな時は、屋内でゆっくりと、こんなコミュニケーションに時間を費やしてみるのもいいかもしれませんね。


雨の日の、家の中のお伴です。