2016年 8月のメッセージ 担当:高田 康輔

8月のメッセージを担当させて頂きます、カウンセラーの高田です。よろしくお願いします。
あっという間に8月になり、今年の折り返し地点を過ぎてしまいましたね。
すでに今年も記憶に残るようなニュースが色々あったかと思いますが、いま世間をいや世界を賑わせていることの一つに「ポケモンGo」が挙げられるかと思います。
今回はポケモンGoをやってみて思い出した夏の思い出のエピソードです。

世間を賑わせているポケモンGoゲームボーイで発売された初代ポケモンに熱中していたので、期待もあり、配信後に私もすぐにプレイしてみました。子どもの頃は、ゲーム画面の主人公をフィールドの中を歩かせて出会っていたポケモンを、実際に自分が歩いて出会って捕まえる感覚は、あの頃に想像していたポケモンの世界に近く昔を思い出し、捕まえたポケモンを図鑑で見たり、育てたりとワクワクするものでちょっとした時間にプレイしてみたりと楽しんでいました。
そんな時、近所の保育園を通りかかったのですが、子どもたちが汗だくになりながら「あっちにいる!」、「ううん!こっちだよ!」などと話しながら園庭に響く蝉の声を必死に聞き虫取りをしている場面に遭遇しました。そんな子どもたちを見て「あぁ、そうだったよなぁ」と昔の自分を思い出しました。

いまも昔も、ぽっちゃりな私は、運動神経も悪くみんながさらりと出来るような動きも汗だくになりながらもなかなか出来ないような少年でした。そんな私でも人並みに虫は捕まえたいと思うわけで、夏になれば虫の声を聞いて探し回ってみたり、草の中を掻き分けてみたりとしていました。ゲームの中では歩いていれば、そのうち出会えるモンスターたちと違い、実際の虫達はそもそも出会うのが大変で、ゲームではボールを投げていれば捕まえられるモンスターも実際の彼らは見つけてもすぐにいなくなってしまうものでした。そんな私ですが、ある夏の日に偶然にも学校の帰り道の草むらにいた虫を捕まえられたことがありました。今思い出してもラッキーだったなと思うのですが、草むらにとまっていた背中に白い斑点のある虫に気がつき思わず手の伸ばして捕まえていました。いま思えば弱っていたから簡単に捕まえられたのかもしれませんが、それまでにダンゴムシやアリなどしか捕まえられたことのない私には感動できな出来事でした。家に帰り、何よりもまず母親に報告!嬉しかったのだと思います。その後は、虫を逃げないようにしてから図鑑でなんの虫なのか調べました。しばらく図鑑をめくり調べてみると「ゴマダラカミキリムシ」という虫だということがわかりました。みんなが捕まえる蝉やカブトムシと違いいままで見たこともなかったカミキリムシに凄いカッコいい!と興奮していました。その虫にはゴマちゃんとニックネームをつけ、それからは、毎日レタスをあげたり、暇な時間は眺めたりとゴマちゃんに夢中な毎日でした。そのうち、学校に連れて行きたくなりました、ちょっと自慢したい気持ちもあったのだと思います。学校に連れて行き、担任の先生に珍しいねと言われて、また友だちも皆興味津々で、そんな反応が嬉しく、何日か続けて学校に連れて行きました。そんな事をしていたら、それまで、元気だったゴマちゃんがある日動きが少なくなり始めました。その後は、みるみるうちに元気がなくなり、次の日には死んでしまいました。すごく落ち込む自分に母親は、「学校にもたくさん連れて行ったし、疲れちゃたのかな」と言われ、「なんで学校になんか連れて行ったんだろう、おうちにいさせてたらもっと一緒にいられたのかな」とすごく後悔し、また「生き物を育てるのって大変だな、難しいんだな」と感じたのを覚えています。その後は、母親と話をして家の庭にゴマちゃんを埋めてあげ、お墓を作ってあげました。これが私の夏の思い出です。そのあとにもカブトムシやらクワガタやらと飼ったような覚えもありますがやはりゴマちゃんとのひと夏は私にとってかけがえのない思い出であり、教訓なような気がします。

みなさん、ポケモンGoもいいですが、せっかくの夏です。スマホの中のモンスターだけでなく、公園や森にいる本当に生きている生き物を探しに行ってみてはいかがですか?
私はお盆休みにでも網とカゴを持って懐かしい虫探しをしようかなと思います。

お付き合いいただきありがとうございました。