2016年 5月のメッセージ 担当:斯波 涼介

こんにちは。カウンセラーの斯波です。
皆様がこのメッセージを読まれるのは、早くてもGWの連休明けだと思います。
なぜならば、いまこれを書いているのが連休最終日だからです。
遅くなってごめんなさい(涙)

遅れてしまった上に、言い訳じみた話で申し訳ないのですが……
じつは私は、4月中にかなり体調を崩してしまっておりました。ただの風邪ではあったのですが、だいぶ長引いてしまいました。
いったん良くなったものの、ものの見事にぶり返してしまい、これが回復に時間がかかりまして、4月早々からいくつかの仕事を休まざるをえなくなってしまいました。

そんなわけで、直前の4月は養生している時間が長かったため、なかなか書くべきことも見つからず、連休に入ってしまったのです。申し訳ないことです。
でも結局、その体調不良のときに考えたことを書くことにしました。

上に書いたように、今回の風邪は長引いてしまいました。それは文字通り「こじらせてしまった」からだと思います。
最初に熱が出たときに十分に休んでいれば、そこまで長引くことはなかったかもしれません。
でも、熱が下がったからといって、すぐにフル稼働を再開してしまったのが良くなかったのだと思うのです。
一旦回復した(ように見えた)元気はぐんぐん失われ、最初に見舞われた以上の発熱と喉の痛みに苦しめられる結果になってしまいました……。

風邪などの体調不良は、体からのヘルプサインだという考え方があります。
咳・痰・鼻水などの諸症状は、雑菌やウイルスを排出するための体の反応ですし、発熱は、体温を上げて雑菌・ウイルスと戦うためのメカニズムであるといいます。
つまりこれらの症状があるときは、体が「今、ピンチだよ!」と教えてくれているのだ、ということですね。
それを無視してしまったり、軽んじてしまったりすると、今回の私のように、体はもっと痛めつけられてしまうのかもしれません。

たとえば喉の具合が全く悪くないときは、飲み物や食べ物を飲み込むことにも何の抵抗もありません。しかしひとたび咽頭炎にかかれば、この「飲み込む」ということが非常に苦しい作業になってしまいます。

ところが風邪の場合は、治ってしまうと何ともなくなりますね。
そうすると、今度はその部分への注意は薄れてしまいます。食べ物も何の抵抗もなく飲み込むこともできるようになります。
それはもちろん良いことなのですが、もしまた具合が悪くなったときには、そのときに体が出しているヘルプサインには敏感になり、そのサインに応じて体を休め、療養するようにしよう……などと考えるきっかけになった出来事でした。

「うつは心の風邪である」というキャッチフレーズが流行したことがあります。これは元々「うつは、(異常なことではなく)風邪のように誰もがかかる可能性のある病気です」という意味で作られた言葉です。
しかし流行するうちに「風邪のように簡単に治る病気である」とか「風邪は放っておいても治るのだから、うつだって放っておいても大丈夫」というような誤解を招く言葉にもなってしまったため、現在では、このフレーズに疑問を呈する声も少なくありません。
たしかに、うつというのは風邪とは違い、対処を誤ると重大な事態を招いてしまうこともあります。ですから「心の風邪」という表現自体は正確ではないかもしれませんが、いずれにせよ「心が発しているヘルプサイン」だというふうには考えていいのではないかと思います。

風邪だって、こじらせてしまえば大変なことになることがあります。心の疲れも、ぎりぎりまで頑張ってヘトヘトになってしまうと、回復するのも大変です。
体についても心についても、自分自身の発しているサインに耳を傾けて、ときにはゆっくりと休息をとってみてはいかがでしょうか。


趣味で集めているフチ子さんです。この前レアが出ました!

 

皆様、GWはのんびり休めましたでしょうか。
うまく平日の部分に休みをつなげば、最大で10連休になる方もいらっしゃるとか。
でも全く休めないという方もいらっしゃると思います。そういった方は、どうか後日でもいいので、どこかで息を抜いていただければと思います。