2016年 1月のメッセージ 担当:石橋 道子

いよいよ2016年がスタートしました。本年もどうぞよろしくお願い致します。
1月担当の石橋です。みなさま年末年始はどのようにお過ごしでしたでしょうか?

元旦の朝、『冷たく新鮮な空気をゆっくり吸い込むこと』は私の小さな恒例行事です。新しい1年の第1日目、暖かい格好で外に出て、冷たい空気を吸い込むと何とも言えない引き締まった気持ちになります

そもそも、冬生まれの北国育ちで雪一色の世界になじみのあった私です。マイナスの凍り付くような空気を吸い込むことで心をリセットしてきた機会は多くありました。ですから元旦に深呼吸をすると、気持ちが改まるだけではなく過去の様々な記憶がゆっくりと蘇ってくるのです。

年末年始だけあって、前年の自分を振り、『今年も一歩一歩進んで行こう!』という決意や、新しい1年への期待などこれからの事を考えることもあります。また今ある大切な生活や関わっている人たちの事が頭に浮かび、現在の事を考えることもあります。しかし、何よりも一番この瞬間に考えるのは、今までの事です。昨年の事だけではなく、今までの人生です。主には今まで暮らしてきた地域や生活、出会った人たち、その頃の自分の姿が浮かびます。苦しいことや悲しんことももちろん過去を振り返るとあるはずですが、顔にさす冷たい空気を感じるこの一瞬には自分が経験してきた数々の小さな幸福感の方が思いだされます。それらのイメージ、感情、また体の感覚が記憶としてよみがえります。ゆっくり一つ一つに向き合うことはしませんが、ただ呼吸をしながら冷たさが体に入っていく感覚に集中する様にしています。ですから、この深呼吸は私にとって1年で一番『感謝すること』の多い呼吸と言えるかもしれません。

さて、大げさな事ではないのですが今年わたしがもっとよく知りたいなあと思うことは、『体の感覚にさらに寄りそう気持ち』です。新年の冷たい空気と同じく、五感はとても心に近いところにあると感じるからです。五感の世界を丁寧に感じ取っていくと、さらに心と体の一体感が感じられ、体にも心にも健康な気がするのです。

年越し・元旦には日付が変わる時間にお参りに行かれたとか、暗いうちから初日の出を見に出かけた、なんていう方も皆さんの中にはいらっしゃるかもしれませんが、まずは新しい年明けの1月にゆっくりと深呼吸、みなさんもいかがでしょうか?♪