2021年 2月のメッセージ 担当:斯波涼介

こんにちは。カウンセラーの斯波です。

 

繰り返し言われていることではありますが、現在もまだ、世界は新型コロナウイルス感染症によって、大変な状況となっています。

これまで「あたりまえ」とされていたことが「あたりまえ」ではなくなり、新しい生活習慣、新しい時間の使い方を模索せざるを得ない状況かと思います。

私の住まいのある地域では緊急事態宣言が出されており、飲食店は20時までの限定営業をおこなっている状態です。そのため、仕事が少し長引いた時など、今までならば簡単に外食できたものが、そう簡単にはできなくなってしまいました。

お店には入れたとしても、アルコール提供は19時までとされているので、これまでならば「ちょっとビールでも飲んでのんびり」というのも難しく、急いで食事のみ済ませて帰宅、というふうにしなければならない場合がほとんどです。もちろん、それすら間に合わないことも少なくありません。

 

また、この変化は、そういった「実際の動き」だけでなく「考え方」にも及んでいるかもしれません。いま外食の話を書きましたが、外食であれば、たしかに「アルコール提供は19時まで、営業時間は20時まで」と要請されています。つまり逆に言うと「19時までならば、アルコールを注文しても良い」ということです。でも、だからといって「19時までならいいんでしょ?」とばかりに外食しまくり、お酒を注文しまくり……という行動をとると、それはそれで憚られるというか、眉をひそめられてしまうというか……。少なくとも「あまりいい行動ではない」という目を向けられてしまうのではないでしょうか。

 

また「食事のしかた」に関する考え方も変化しています。「黙食」という言葉が流行しだしたように、食事は現在「少人数で、すみやかに」済ませることが良しとされている風潮があります。つまり、たとえ19時以前の時間であっても「大勢で飲食店を訪れ、おしゃべりをしながら楽しく食事をする」という行動は、少なくとも現在は「良くないこと」とされるような風潮があるように思います。

 

いろいろな、それまでは「あたりまえ」であった行動を、ひとりひとり(または集団)が考え直し、場合によっては改める必要があったりするのかもしれません。

けれども、あまりにそういうことを常に考え続けるというのも、心の健康ということを考えた場合、「どうなんだろう……」という思いがよぎります。

人間には感情があり、ストレスを抱えることもあります。現在いろいろなことを「我慢」しなければならない状況なのは事実ですが、あまりにあらゆることを「我慢」しすぎてしまうと、それはそれで心は元気を失ってしまうことがあるかもしれません。

 

 

つまり結局、うまくバランスをとることが大切なのだろうな、と思います。「コロナなんて知ったこっちゃねえよ!」なんて言ってしまってはもちろんダメなのですが、でもだからといって「ガマン我慢!」と、我慢一辺倒になってしまって、元気を失うことになるのも、また良くないと思うのです。

 

そのバランスを保つためには「周囲に迷惑をかけずにできる、自分の好きなこと」という行動を見つけることが、とても大切なのではないかと思います。外で騒ぐのはNGでも、そのぶん、家の中だったり、外でも人混みを避けるなどの対策が取れる状況だったりすれば、できることはたくさんあります。「あれもダメだ、これもダメだ」って考えるよりも、「気を付けるところさえ気を付ければ、好きなことをしていいんだ」と考えたほうが、気持ちはだいぶ楽になるのではないでしょうか。

 

そして、なにか1つ興味のあることが見つかったら、そこから興味を「広げていく」ということができると、できること・楽しいと思えることは、グッと増えるように思います。

私の場合は、大人気の映画「鬼滅の刃」を観たことを皮切りに、その原作漫画や、映画以前のアニメを全部視聴しようとしてみたり……

映画つながりで「新解釈 三国志」も観てみたところ、とても面白かったので、同じ監督が手掛けたという「勇者ヨシヒコ」シリーズを全部観ようとしてみたり……

延期にはなってしまいましたが「エヴァンゲリオン」の新作映画が公開される関係で、TVでも以前の映画を放映してくれたので、全部観ました。そこから興味を持って、ずっと以前の「TV版・新世紀エヴァンゲリオン」も、全部観てみようかな~、などと考えています。

そしてまたロボットつながりで、買っただけで手を付けていない「ガンダム」のプラモデルも作ってみようか……などとも思ったり。

ここに書いたことは、全部「途中」になっています。本当に全部やろうとしたら、相当な時間がかかるからです。

でも、それでいいんじゃないかと思います。たくさん時間がかかる「興味」をたくさん見つけて、すこしずつ取り組む。時間がかかるから簡単には終わらないし、取り組んでいる間は「好きなこと」をやっているわけだから、発散にもなります。

 

そんなふうに、この大変な時期を乗り越えて行けたらいいな、と思っています。

 

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2021年 1月のメッセージ 担当:大月浩史

こんにちは。カウンセラーの大月です。

 

2020年は本当に大変な年でしたね。コロナ以前とコロナ以後では世界がまったく違うように感じられます。感染症対策の新しい生活様式だけでなく、社会における様々な価値観やコミュニケーションの質も変化しているからでしょう。

 

 実際に私もライフスタイルに大きな変化がありました。仕事量は減っていないのですが、いかに生産性を向上させるかに意識を向けて仕事の効率化を図り、浮いた時間を家族に使うようになりました。時間を有効に使えなければ、すべてをこなせません。私は欲張りな人間なので、何かを減らして何かを得るのではなく、両方得るためにどうすればいいかを考えてしまいます。

 

 ここ数年、時間の使い方の本が売れていますが、ほとんどの本で言われているのは、「何をするかではなく、何をしないかを決めなさい」というものです。いかに無駄を省いて自分の時間を作るか。「○○はしない!」というマイルールを決めてしまうのです。

 

 例えば、私が実践しているのは「テレビは見ない」「面倒だと思う家事は夜にやらない」「睡眠時間は削らない」などのマイルールです。

 

テレビは長時間視聴者を釘付けにしてコマーシャルを見てもらうように作られてますので、情報量が基本的に薄く、まとまった時間を奪われてしまうので見ません。また、ショッキングな内容にして視聴率を稼ぐシステムですので、必要以上に視聴者の不安や怒りをあおる傾向にあり、精神状態も悪化することがあるので注意が必要です。

 

 朝は脳にとってゴールデンタイムと言われていて朝活も流行っていますが、私は朝こそ家事をするのがベストではないかと思います。仕事や人間関係で疲れて帰宅した後と、起きた直後で体力も気力もある状態では、作業スピードもモチベーションもまったく違います。また、軽作業をすると脳のやる気スイッチが押されてその後の仕事の集中力も変わります。

 

 時間がない人は睡眠時間を削って時間を作る傾向にあると思いますが、それは健康には良いとは言えません。若い人はそれでもなんとかなりますが、ある程度の年齢からは耐えられません。また、慢性的な睡眠不足は徹夜した人と同じ脳の状態になると言われています。つまり、脳のパフォーマンスが低下して生産性や集中力が落ち、仕事や人間関係に全力を注ぐことができません。

 

これらは一例です。必ずしもそうしましょうということではありません。何が言いたいかというと、「習慣」が人を作っているということです。人間関係の悩みや、仕事の悩み、体調の悪さ、精神状態の不安定さなど、すべては私たちの生活に結びついています。「習慣」を変えることで身体も心も変化していきます。自分の体調や精神状態や悩みは自分でコントロールできないと思っている人が多いと思いますが、コントロールできないことに悩むのではなく、コントロールできる行動を変え、習慣を変えることで違った自分になるのはいかがでしょうか。

 

この文章を読んで「抑うつで動けないから習慣を変えるのは難しい」と考える人もいると思います。大きな変化を起こす必要はありません。できることで良いのです。習慣を変えるコツは「やっても良いかな」「やりたいな」ということだけすることです。私は寝るのが好きなので睡眠時間を削らないというルールは続けることができます。やりたいことを習慣化しましょう。

 

いつも忙しい人は予定表に数時間だけ「自由時間」と書き込んでみましょう。頑張ってる人は「頑張らない時間」と書きましょう。やることだけを予定表に書く人生から、やらないことを大切にする人生に変えることで、違った未来が訪れるかもしれません。

 

 私は週末の夜は「ビール」と決めています。この原稿を書いているのは土曜日の朝です。朝活ですね。そして今夜は週末の夜ですので、ぐーたらしながらビールを飲みます。コロナで世の中が変化しても私は人生を楽しむことに変わりはありません。そして、そのための努力を惜しみません。つまり、「頑張らない」ために「頑張る」のです。なんか変な感じですが、肩の力を抜き、適度にふざけつつ、だらだらしながら2021年も乗り越えていきましょう。

 

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2020年 12月のメッセージ 担当:櫻井 由史

12月のメッセージをお伝えします。カウンセラーの櫻井由史です。

 

今年も残すところあとわずかとなりました。

この1年間はイレギュラーなことばかりでしたね。

このメッセージを作成するにあたり、ポジティブなことをお伝えしていきたいと思いつつ、なんか、ちょっと無理している自分がいるのに気がつきます。

 

いや~、世の中がこんなに長期間とても大変な状況の中、ポジティブな側面に焦点をあてていくことは、なかなかハードですよ(´-ω-`)

 

…とこういう感じで思っていることをそのまま文章にしてみちゃうと、なんだか心がラクになります。

どうしてでしょう?

たぶん心に正直で、今の自分とぴったり寄り添っている感じだからだと思います。

強がっていないし、飾っていないのもいいのかもしれません。

こうなってくるとメッセージもさくさく進みます(笑)

心がいきいきしているようにすら感じます。

 

あー、きっと、僕の場合、このような状況の中、年の終わりのメッセージを担当するということに対して、勝手にプレッシャーを感じていたのでしょうね。

こんな時だからこそ、“何か大切なことを伝えたい”とか、“読んだ人が少しでも元気になってほしい”とか。

さらに言えば、“そういうメッセージを作成しなければ”とすら思っていたように思います。

“○○しなれば”とか“○○すべき”いう言葉には、少し極端な方向へとシフトしがちなニュアンスが含まれます。

 

どういうメッセージが、誰に、どのように届くのか。それは考えてもわからないものでもあります。

一生懸命、苦戦しながら絞り出したメッセージの良さもありますが、今回のようなちょっと変化球なメッセージもまた違った味わいがあるのではないでしょうか?

 

それでは、お体に気をつけてお過ごしください。

 

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2020年 11月のメッセージ 担当:阿部雄貴

11月のメッセージを担当させていただくカウンセラーの阿部雄貴です。

 

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前回に引き続き映画の話で恐縮ですが

 


【鬼滅の刃】


大流行していますね。
先日映画を観てきました。

 

ぼろぼろ泣きました!

 

鬼滅の刃の良いところを1つ挙げるとしますと、登場人物に感情移入をしやすいところでしょうか。

 

人は皆、誰かの兄であり、妹であり、姉であり、弟であり、娘であり、息子であり、母であり、父であり、仲間であり、友達であり、味方であり、敵であり、ライバルであり、師匠であり、弟子であり…いろいろです。

 

そして、そんな中でも炭治郎たち兄妹は家族愛だけではなく、敵である鬼にすらも戦闘後は悲しい境遇に敬意を払うような人類愛と博愛の精神に溢れていて、強く優しくかっこいい。

 

反面まだまだ弱くてかっこ悪くて頑張り屋な部分も人間的で魅力的なのかなと思います。

 

今回の映画はアニメの続きの話なのでAmazonやNetflixで予習していけばさらに楽しめます。

 

正直、アニメだけを観ている時はそこまでハマれなかったのですが、映画を観て180度くらい気持ちが変わり、またアニメを見直してしまいました。


これは面白い…!

 

設定とか世界観が体に馴染むまでに大人ならではの抵抗感からか、ちょっとだけ時間がかかるかもですが、どっぷり浸ると細かいことが気にならなくなり、大事な本質の部分だけを抜き出して楽しめるような感覚がありました。

 

いちいち必殺技を大声で叫びながら繰り出すことを批判的に咎める必要はないのです。

 

きっと子供に人気なのは素直な目線でそのまま観ることが出来ているからなのかなあと思います。

 

これまでアニメと映画で原作コミックスの8巻くらいまでしか進んでいないので、更なる続編の映像制作にも期待大です。

 

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先日立ち寄ったカレー屋さんにコミックスがあったので続きを読んでみました。笑

 

 

人間関係の結びつきを希薄に感じがちな現代ですが、これだけこんな作品が流行っているのですから多くの人が人との結びつきを求め、大切にしたいと願っているのではないかなと思います。

 

これからの時代、思いやりと愛情を大事にできる世界にどんどんしていけたらいいですね!

 

煉獄魂!!

 

風邪など引かないように引き続き、手洗いを徹底しましょう!