2019年 11月のメッセージ 担当 内田佳菜子

11月のメッセージを担当させていただきます、内田です。よろしくお願いいたします。

 

さて、つい先日、小野不由美「十二国記」の新作が発売されました。

 

 

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このシリーズ、新作が出て本屋さんの目立つところにたくさん並んでいるので、読んだ事は無くても見たことはあるという方もいらっしゃるかもしれません。

 

壮大で、どんな物語か一言でお伝えするのが難しいのですが、公式サイトから引用すると「我々の棲む世界と、地図上にない異世界〈十二国〉とを舞台に繰り広げられる、壮大なファンタジー。」です。とにかく壮大です。

 

私事なのですが、はじめて1作目を読んだときは、ストーリーの凄さはもちろんのこと、人間や自律などについての考え方のひとつをどーんと投げかけられた体験をした記憶があります。当時はとても影響を受けました。

 

上の写真のオビにも書かれている通り、なんと18年ぶりの書下ろし長編とのこと。…18年ぶり…!???

 

どうりで細かい記憶があやふやなんだな…と納得しました。

 

早速、これから読む予定です。作品そのものも楽しみですが、今の自分がどう感じるかも楽しみに思います。

世界観など、以前のように感じ入るものがあるかもしれないし、また違うかもしれません。

 

何かに対して「今、どう感じるか」は自分の今の状態や立ち位置を教えてくれることがあるなあと思います。

 

その感覚が心地良いものでもそうでないものでも、日常の中で大事に気付いていたいと思っていますが、慌ただしく過ごしているうちに無視してしまい、本当はそこにあるのに見逃してた!と後になって気づくことが度々あります。

 

待望の新作ですので作品世界を楽しみつつ、自分がどう感じるか、そこで起こる感覚にも好奇心を向けて読む機会にしてみようと思っています。

 

 

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2019年 10月のメッセージ 担当 阿部雄貴

10月のメッセージを担当します阿部雄貴です。

 

 日々が過ぎていくのがあっという間で「光陰矢の如し」を実感しております。

まだまだ汗をかく季節ではありますけれど、最近は夕方頃になると少し肌寒いような風が吹くのを感じる日もあり、めっきりと秋めいてきていますね。

 

 10/6(日)に春日部駅から車で15分くらいの場所に位置する野口農園というところにて自然体験活動として第1回BBQ研修会を実施いたしました。スタッフの人数も限られておりますので、あまり大きな規模での実施は難しいのですが、自然体験活動を通じて集団でのコミュニケーションなど様々な事を無理なく体験する一つの機会として計画いたしました。

 

【野口農園】 https://noguchi.shisyou.com/

 

 阿部真里子臨床心理オフィスではこれまで夏の研修会として長瀞で実施される「キャンプ」という泊りがけの自然体験活動を実施してきたのですが、今回はそれに代わる日帰りの少しライトで参加しやすい自然体験活動の形になっていると思います。

クライエントさんの心身の状態や、現状の環境等考慮した上で、個別にお声がけをさせていただきまして、スタッフ含め今回は全体15名程度での実施となりました。

 

 当日、朝春日部駅での集合時にはあいにくの雨模様だったのですが、野口農園さんの配慮により、屋根のある吹き抜けの家屋(大きな米倉に広いスペースもある)をテントで拡張する形で雨にも濡れることなく開始することが出来ました。

 前日の30度を超える真夏日のような天気に比べるとだいぶ過ごしやすい気温で日中を通して本来の10月らしい気温でした。

 

まずは「出逢いのゲーム」と言われるグループエンカウンターからスタートです。

簡単な全体できるゲームをしたりしながら場に体を馴染ませていきます。最初はもちろん初めて顔を合わせる同士なので、みんな緊張をしているのですが、これが終わるときには表情に笑顔が出てきます。

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次に自分たちが食べるBBQ用の野菜を洗って切る体験です。今回は担当する野菜をそれぞれ決めて、協力して楽しそうに、時に真剣に切っている様子が見られました。

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また、元々予定にはなかったのですが、今回野口農園さんのご提案で羽釜で炊いたお米を自分たちでおにぎりにもしました。勢いあまって塩をつけすぎてしまったものも中にはありましたが、お釜で炊いた炊き立てのお米はもっちりしていてとても美味しかったです。

 

次にピザ作り体験、野口農園には大きくて立派なピザ窯があり、本格的なピザ作りの体験ができます。ピザ生地を成形して丸く伸ばし、上にトッピングをして窯の中に大きなヘラで入れます。

 

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出来上がったピザはトマトが新鮮でおいしく、焼き加減も絶妙でシンプルな味付けでも宅配で食べるピザよりも美味しいくらい。全部で8枚も焼いたのですがみんなで完食してしまうほどでした。

 

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 並行して先程みんなで切った野菜と用意したお肉を焼いてBBQ。自然の中で食べるお肉は美味しいです。美味しいものが多すぎて用意したお肉を全部は食べきれませんでしたが大満足でした。

 

次にアニマルセラピーの時間です。だんだんと雨もあがり、日も射してきたので、元々の実施場所予定だったテントゾーンに移動しました。うさぎ、ヤギ、カルガモ、犬など野口農園には動物が沢山います。

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餌をあげてみたり、撫でてみたりして過ごしました。特に大人しい看板犬のリンちゃんはみんなに大人気でした。子どもたちはリンちゃんを連れて農場周辺を散歩体験なんかもしていました。

 

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次に所長阿部先生による自然の中の馬頭琴の演奏です。モンゴルの草原を彷彿とさせるような音色にヤギもびっくり顔でこちらを見ていました。参加者の方にも何人か馬頭琴を触ってみてもらい、音を出してみる体験もしてみました。なかなか難しい楽器です。

 

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次にそのまま自然の中での河野式自律訓練法体験を行いました。通常、面接室の中でイメージの世界に入り草原の景色などを思い浮かべるのですが、実際に風の音や木々の音、虫たちの声や陽射しを直に感じることができるので非常にリラクセーション効果が高く、ねむくなるような、疲れが取れるような心地よさがありました。

 

 

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 元の家屋の方に戻りデザートとして野口農園で作ったむらさきいものアイスを食べました。まったりとして甘すぎず、おいしかったです。

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 その後、振り返りとして3グループに分かれ一日の感想を話し合いました。いろいろな意見を共有することができてとてもいい時間になりました。

 

 11時から開始して16時に解散したので実際の時間としては5時間くらいの内容だったのですが、空気がのんびりしていてあっという間で、とても充実感のある時間を過ごすことが出来ました。参加者も最後にはみんな自然な笑顔が出るようになっていました。

 

 次回実施はまだ未定ですが、また開催できればいいなと思っておりますので、ご興味がある方がいらっしゃいましたら担当のカウンセラーの先生にぜひ一度ご相談してみてください。

 面接室の中だけではなかなか難しいような、参加される方の日常生活でのコミュニケーションの練習となるようなスモールステップの機会を今後も設けていければいいなと思っております。

2019年 9月のメッセージ 担当 飯田杏奈

いつもスタッフブログを読んでくださり、ありがとうございます。

 

9月のメッセージを担当させていただきます、飯田です。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

私が以前メッセージを担当させていただいたときは、いつだっけと思いながら過去のスタッフブログをさかのぼってみると、なんと2016年の2月!!3年以上も前でした。

 

月日が流れるのはとてもはやいなあと、驚きとともに少しセンチメンタルな気持ちになりました。

 

皆さんは、ここ3年間どのようにお過ごしでしたか。

 

楽しいこと、悲しいこと、うれしいこと、怒ったこと、落ち込んだこと、なんでもないこと、どうでもいいこと…きっといろんな日々があり、その人それぞれの3年間があったのかなあと思います。

社会的には、豪雨の災害や、平昌オリンピック、平成から令和へ…などありました。

春日部駅からこのオフィスまでの風景もちょっぴり変わりました。

 

私の3年間は、と言いますと、変化ばかりの日々でした。

 

住む場所が変わったり、ライフスタイルが変わったり、職場も変わったり…見た目も好きなものも変わりました。

脳は変化を嫌う、と言いますが、まさに私の脳は変化についていけず、「また変わるの?もうやめてくれ!」状態でした。つまりは、ヘロヘロでした。

 

でも、そんなとき、このオフィスに来ると3年前と変わらない空間を感じて、とても穏やかな気持ちになれるのです。

待合室の音楽を聴いて公園を眺めたり、キッチンでクライエントさんのお茶の準備をしたり、スタッフとお話をしたり。

そんな時間が暖かく、懐かしく、愛おしくまで感じてしまいます。

変わらないって素敵だなあと。

そして、ちょっとほっこりした気持ちで帰路につくのです。

 

でも、よく考えると、変わらないなんてことはなくて、このオフィスも多くの変化をしているのですが…

私の心の中では「変わらない場所」になっているのかもしれません。

不思議です。

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皆さんにとってこのオフィスはどのような場所ですか。

 

目まぐるしく変わる日々から離れて少し肩の力を抜いてほっとできる、そんな場所になっているといいなあと、そして、そんなお手伝いをできたらよいなあと思っています。

 

暑かった夏が終わり、9月もなにかと変化の多い時期ですね。

そんなときこそ、心と体、ご自愛なさってください。

皆さんの9月も素敵な日々でありますように。

 

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

2019年 8月のメッセージ 担当 大月浩史

8月のメッセージを担当させていただきます、カウンセラーの大月です。

 

 

突然ですが、このメッセージを書くときにはいつも悩みます。私は不特定多数の人に向けて何かを発信したいという欲がないのです。

 

例えば、講演会や研修の講師として話すのであれば、依頼されているテーマやねらいにそって内容を考えますが、このメッセージについては何の制約もありません。結構困ります。主婦が夫に「何食べたい?」と聞いて「何でもいい」と返されるようなものです。困りますよね?

 

仕事の話をするわけにもいかないし、最近私的なことで目新しい何かがあるわけでもないし、とくに皆さんに言えそうなことも浮かびません。そうも言っていられないので最近よく考えていることを箇条書きにしてみます。

 

 

・みんなもっと笑顔にならないかなぁ

・家族と過ごせる時間を増やしたいなぁ

・ビールが飲みたいなぁ

 

 

・・・だいたい、こんなものしかありません。カウンセラーらしく、「ヨガはじめました」「リラクゼーションやアロマにはまっています」とか言ってみたいですが、そんなおしゃれな生活をしておりません。すみません。

 

 

私は「笑顔が笑顔を生む」ということをいつも考えながら仕事をしています。例えばカウンセリングしているとして目の前の方の笑顔はもちろん、その場にいない、その方が語る周囲の人間も笑顔になったら良いなぁと考えています。

 

いつも家族のために頑張っているし、労働の後のビールは「この一杯のために生きている」という感じで最高に美味しいですね。

 

「この一杯のために生きている」で気付きましたが、普段ぼんやり考えていた「笑顔にならないかなぁ」「家族と過ごしたいなあ」「ビール飲みたいなぁ」の3つは、「そのために生きている」という私個人の生きる意味みたいなものに結び付いているのかもしれませんね。これはまったく意図していなかったので、面白い発見でした。

 

 

何気ない日常の想い、気付き、願い。そういったものを丁寧に拾って、大切に扱ってあげると、生きる上でのヒントみたいなものがわかるのかもしれません。自分自身もそうですが、誰かに対しても同じです。誰かの何気ない言葉に心を配り、感謝したり、苦労をねぎらったりしたいものです。お互いに支え合う、認め合う、育ち合うというのはそういうことの積み重ねから始まるのかなぁと思いました。

 

思ったより深い話になりました。なんとか紙面も埋まりましてほっとしております。皆様の何気ない言葉を大切に扱うカウンセラーとして今後とも努力をしていきたいと思います。読んでいただきまして、ありがとうございました。

 

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