2019年 7月のメッセージ 担当 櫻井由史

7月のメッセージをお伝えします。カウンセラーの櫻井由史です。

 

数ヶ月前になりますが、4人組ロックバンドのflumpool(フランプール)が"HELP"という曲をリリースしました。

 

flumpool(フランプール)はボーカルの山村隆太さんが歌唱時機能性発声障害という病気にかかり、一時活動休止していました。

 

現在、リハビリにより、山村さんが再び歌えるようになったため、活動を再開しています。

 

山村さんは、この体験で感じたことを"HELP"の歌詞にのせ、勇気を出して"助けて"というメッセージを伝えることの大切さを歌っています。

 

僕たちカウンセラーが出会う人の中にも、その濃度にはグラデーションがあるにせよ、同様のメッセージが含まれていると思います。

 

僕は、カウンセリングには、カウンセラーとの繋がりの中で、言葉では表現できないような時を共にし、ご本人の力で再び歩き出す、そんなイメージがあります。

 

カウンセラーが何もかもしてあげられるわけではないですし、時に何もできないこともあります。

それでも、"助けて"というメッセージには、ちゃんと目を見て、向き合うことはしたいです。

そういう人でありたいです。

 

flumpool(フランプール)が世の中に発信したメッセージが、無駄にならない世の中であってほしいです。

 

対人援助職というものが、この世の中に存在しているということを、もう一度、ちゃんと考えてみたい。そんな気持ちになりました。

 

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2019年 6月のメッセージ 斯波 涼介

皆さん、こんにちは。

遅くなってすみません。6月のメッセージを担当いたします、斯波です。

 

5月末~6月頭としては異例な高気温が記録され、ようやく落ち着いてきたと思ったら間もなく梅雨が到来しますね。ジメジメして過ごしづらい季節ですが、少しでも爽やかさを感じられることがあるといいですね。

 

さて突然ですが、どういうわけか私の周囲では、このところ立て続けに「もの」が壊れてしまいました。

まず、雨戸のシャッターのカバーが外れてしまいました。ネジ部分が外れてしまったのですが、ただネジが取れたのではなく、途中でネジが折れてしまって、そのネジを取り外すことができず、カバーを付けなおすことができなくなってしまいました。

続いて、愛用しているゲーム機が4ヵ所ほど次々に壊れてくれました。

その次には、お風呂場の網戸(バネの力で開閉する)が軋んで動かなくなり、網戸が閉められなくなってしまいました。

 

業者に依頼するなり修理に出すなりすれば話が早いのでしょうが、お金もかかるし、できたら自分で直せないかな……。そう考え、シャッターカバーに埋まってしまったネジをどうにか外そうと、工具をいろいろ買ってきて、トータルで5時間ぐらい頑張ってみました。しかし残念ながら、とっかかり部分を無くしたネジはビクともしません。あきらめて業者にお願いしたところ、なんと5分で修理完了。ちょっと泣きたくなりました。

でもゲーム機のほうは、インターネットで色々調べ、分解してみて、交換部品を取り寄せ……などと画策し、どうにか自分で直すことができました! それでも時間はずいぶんかかりましたが。ゲーム機は修理に出すと、その間数週間はプレイを我慢しなきゃいけないので、どうにか自分で直したかったのです。

そして網戸。もう少ししたら蚊が大発生する季節(しかも水気のある風呂場!)なので、これは早急に何とかしなければなりません。自力で取り外すことはできたのですが、バネの入ったギミックの仕組みがどうにもわからず、これも業者に依頼するか、丸ごと交換品を買ってくるかしなければならないようでした(どこで売ってるかも知らないのですが)。

しかし、外した部品をよーく観察してみて、さらに分解できる箇所を発見。その場所を開くと中が錆びっ錆びに錆びていたので、それをきれいに磨きつつ、構造を解明し、これもどうにか自力で直せました。やはり悪戦苦闘しながらなので、ものすごい時間がかかりましたけど……。

 

以上3つばかりのものを直してみて改めて感じたのは、「自分で直せた」というのは、私にとって「とっても嬉しい」体験だったということです。直せなければ捨てなければならない、買い替えなければならないものを、再び「使える」状態に直すことができるというのは、非常に達成感があるものでした。

そしてまた、直そうとする過程では、その「もの」がどんな構造をしていて、どのようなメカニズムで動くのかを、必ず知ることになります。それも素敵な体験でした。

 

ただ、決してその道のプロではないので限界もあります。シャッターは結局直せなかったし、直せたものも、ちょっと「引く」くらいの時間がかかりました。

また、機械は分解してしまうとメーカーの保証が受けられなくなるばかりでなく、その後の修理を(有料でも)断られる場合もあります。電気機器を扱うときは内部に蓄積された電気で感電などの危険があります。ゲーム機内の電圧なら高くないかもしれませんが、家電製品などには「電源を完全に遮断していても」高電圧が溜まっていて、命に関わるほどの事故が起こることもあるので、素人が触れるのは非常に危険です。

じゃあ電気機器でなければ安全かというとそうでもありません。大きなものを生半可に直して、後から再び壊れたら怪我をしてしまうかもしれないし、そもそもその修理作業で怪我をしてしまうこともあります。

 

そのように自己責任が付きまとうし、技術的にも時間的にも決して効率が良いとは言えないのかもしれませんが、それでもやっぱり「自分で直せた!」という体験は、とても嬉しいものです。

そしてまた、私などがやればこんなに非効率的なことを、ヒョイヒョイっと解決してしまう技術をお持ちの業者さんや、そもそものその「もの」を作った人々に対して、深い尊敬と感謝を感じられる体験でもありました。

 

私たちが日ごろ何の気なしに利用している様々な「もの」のどれもこれもに、非常にたくさんの人々の技術と工夫が詰まっているのだと、改めて実感できました。

安全に十分気を付けるということが大前提ではありますが、壊れたものを「とりあえず直そうとしてみる」なんていうのは、うまくいってもいかなくても、どちらにせよ貴重な体験になるのかもしれないなぁ~、などと考えてみたりしました。

 

お家に「壊れたもの」が転がっているのを見つけたりしたとき、もし少し時間があったら、それを「直そうとしてみる」と、いろいろな発見ができるかもしれませんよ。

 

 

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2019年 5月のメッセージ 担当:田島

いつもこのページをご覧いただき有難うございます。

 

令和元年5月のメッセージをお送りします。

このメッセージを書いているのは平成31年4月の中旬ですが、もうすぐそこに新しい元号が迫っていて新しい時代が幕を開けようとしていると思うと不思議な気持ちですが、新しい時代になっても私は私ですので普段通りのメッセージをお送りしたいと思います。

 

この時期は新緑の季節で瑞々しい自然を感じるには絶好のシーズンです。連休を使って旅行に行かれる方も多いのではないかと思います。また、連休が明けてもBBQやキャンプなど、アウトドアを満喫されている方なども多いかもしれないですね。オフィスが主催するキャンプを行う年にはキャンプの下見と称して日帰りで長瀞に出かけるのですが新緑の季節の長瀞も格別です。

 

私はどちらかと言うとインドア派なので、毎年だいたい家でまったりと過ごしています。(おそらく今年もそうなることでしょう)

TVでは行楽地の様子などが映されていて、「どこかに行けば良かったかな・・・」というちょっと損したような気持ちにもなるのですが、家でゆっくりと柔らかな陽射しを感じながら過ごす休日も良いものだと思います。

仕事や予定を気にすることなく、ゆっくりと眠っていられる事や、のんびりと朝ごはんやお昼ご飯に何を作ろうかと考えたり、ゆっくりと家事に取り組んだり、気が向いたら外に散歩に出かけてみたり・・・そんな風に日中を気ままに過ごして、翌日を気にせずゆっくりと夜のTV番組を楽しむような、連休だからこそ出来る事というのが、家に居てもあるように思います。

 

私が最近楽しんでいるのは休日の朝食や昼食にどこかのお店でパンを買ってきて、そのまま食べたり、自分好みの具材をサンドして食べたりしています。普通の食パンでもお店によって風味や甘さが違ったり、食感や香りが違ったりするのも面白いところです。

 

最近では高級食パンとか、パンを保存するための桐の箱(ブレッドボックス)、ホットサンドメーカーなど、パン食を楽しむための様々なツールなども手に入り易くなっており、巷では私の様にパン食を楽しんでいる人がたくさんいるのだろうなと想像しています。

 

次の週末はどんなお店に行こう。どんなパンを食べよう。

そんなにもパンが生活の中心にある訳では無いのですが、日常の中のちょっとした楽しみを持っていると、少しだけ日々が彩られるような、そんな気がします。

 

5月の連休が明けると、また日常に私たちは戻って行きます。

皆さまの日常が彩り豊かになっていくことを願っています。

 

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2019年 4月のメッセージ 担当 高田 康輔

4月のメッセージを担当させていただきます、高田です。

よろしくお願いいたします。

 

さて、春がやってきましたね。花粉症の方は大変かと思いますが、気候も温暖になり、暖かな日差しと心地よい風を肌に感じられる過ごしやすい季節がやってきましたね。

 

4月といえば新スタートの時期ですね。だいたい、この時期の話題は新しい変化の話題が多いと思います。私自身はといいますと、もちろん職場のメンバーの入れ替わりなどはありますが、職場や仕事内容に変わりはありません。そんなスタートを迎える今年の4月にどことなく〈置いてゆかれている感〉を感じました。

周りを見渡せば、新しい学校、新しい仕事、新しい職場など、なんとなく新しいスタートへの希望や不安を感じながら、それでもどことなくワクワクしているようにしている人々の姿が目に入ってきます。そんな中、特に変化のない自分にその〈置いてゆかれる感〉を感じたのだと思います。

 

ふと考えてみると、子どもの頃や学生の頃の4月というのはクラスや学年の変わる時で、毎年常に何かしらの変化があるものですね。しかし、大人になるとクラス替えや進級などがあるわけでもなく、気がつけば毎年同じことを繰り返してして、そんな毎日に少しマンネリを感じていたのかもしれません。

 

しかし、このまま変わらない日々に不満を持っていても何もならないなと思い、自分の日々に変化を起こせるものは何かないかと考えてみました。まず、やってみたのは、レザークラフトです。最近では、ホームセンターなどでも初心者キットのようなものがあり、早速購入してみて作り始めています。皮に金具をつけるためにとんかちを叩いてみたり、金具を打ちつけてみたり、手に伝わってくる振動がとても実感出来て楽しい体験でした。

 

次に、読書です。普通は読書の秋などと言って秋に話題が上がりますが、最近ゆっくり本を読んでないなと思い、ちょうど発売されていた好きな作者の作品を読んでみました。読書する事で、自分の日々の生活とはまた違う世界を見ているようで、これも久しぶりに新鮮な気分にさせてくれました。

こんな風に、新しいことに取り組んでみたり、久しぶりのことをしてみたりするだけでもなんとなく気分が晴れやかになるものだなと感じました。また、自分では大きな変化を起こせなくても小さな変化をいくつか起こしてみるだけで、日々の空気や感覚を変えていけるんだなと再確認をした春の日でした。

 

皆さまは、この春をどんな風にお過ごしでしょうか?新しいスタートは、あった方は頑張りすぎないように、しかし、その変化を楽しみながら過ごしていただけたらと思います。

そして、私のように変化なくマンネリな日々をお過ごしの方は、何か新しいことや久しぶりのことをおこなってみてはどうでしょうか?きっと、それだけでも日々の生活に彩りを添えてくれると思います。皆さまにとって、素敵な春になるようお祈りししています。

 

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