2018年 11月のメッセージ 担当:櫻井 由史

11月のメッセージをお伝えします。カウンセラーの櫻井由史です。

時々、ぼんやりと思うことがあります。

 

それは、カウンセリングがもっと身近になればいいのになぁということです。

もっと自分の心に近いニュアンスでお伝えするならば、

カウンセリングが身近にというよりは、

必要としている方に、必要としているものが届けばいいのになぁという感じです。

 

この仕事を続けていられるのは、

目の前に求めている人がいる、そして、関わることで、生まれるものがあるからです。

人と人との関わりは、お互いに影響し合うもので、一方通行なものではありません。

言葉にはならない通じ合うものの力、相性というものもあるのだろうと思っています。

 

人と人とが出会う以上、

越えられないものの存在に対しても、オープンであることが大切だと感じています。

 

そのうえで、僕がもやもやしてしまうのは、

必要としている方と、なんだか上手く出会えないままということです。

 

この仕事を通じて、僕は出会いの素晴らしさを知っています。

だからこそ、伝えたいのは、

もしも心が出会いを求めているならば、その心に素直になってみるのもいい、ということ。

 

いろいろ考えてしまうかもしれません。

初めてのことには不安もあるでしょう。

お金や時間もかかります。

問い合わせる勇気も必要かもしれません。

 

だけど、ここには待っている人がいます。

カウンセラーは待つことが多い。

だからこそ、敢えて、この場をかりて、発信します。

必要な方に届いてほしいと。

 

この文章を読んでくださった方、ありがとうございます。

もし身近に、この文章を必要としていそうな方がいましたら、ぜひ、ご紹介ください。

僕は僕なりの純粋なエネルギーを込めましたので。

出会いを楽しみにしています。

 

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余談ですが、僕は電話での問い合わせが苦手なタイプです(緊張する~(;´・ω・))。

当オフィスではメールでのお問い合わせ・ご予約も可能です。同じようなタイプの方、ぜひ、ご活用ください。

2018年 10月のメッセージ 担当:斯波涼介

こんにちは。10月のメッセージを担当いたします、カウンセラーの斯波です。
とてつもない猛暑と言われていた8月が過ぎて一安心かと思えば、それに負けない残暑が続いたり、記録的な台風が次々と到来してしまったり……と、なかなか気の休まる日がありませんね。10月も、またしても猛烈な台風と共に突入してしまいました。
一連の災害等に被災された方々におかれましては、心よりお見舞い申し上げます。一刻も早い復興をお祈りいたします。

8月・9月と慌ただしい日々を送っていましたが、個人的にはひと段落ついた感じがしています(天候は全く落ち着きませんが……)。
そんなわけで、9月14日に公開となった映画「プーと大人になった僕」を観てきました。
知っている方も多いと思いますが、この映画は「くまのプーさん」に出てくる男の子「クリストファー・ロビン」が大人になり、あるきっかけから、100エーカーの森で共に時間を過ごした「プーさん」やその仲間たちと再会を果たす物語です。
とても癒されました。詳しく感想を述べたいのですが、そうするとどうしても内容に触れなければならないので……ぜひ、映画館に足を運んでみてください。
誰もが知っている「プーさん」や、個性あふれる100エーカーの森の仲間たちの魅力を再確認できます。
個人的には、クリストファー・ロビンのある行動に伴って、イーヨー(陰気なロバ)が目を見開くシーンがあるのですが、そこでなんだかとても感動しました。

映画を見終わったあと、アニメ版「くまのプーさん」が懐かしくなり、DVDを借りて帰宅しました。つまり「プーと大人になった僕」→「くまのプーさん」という順番で観たことになります。
そして「くまのプーさん」を観て気づいたのですが、(当たり前と言えば当たり前なのですが)「プーと大人になった僕」のシーンに中には、元々のアニメのシーンを題材にした、パロディ?オマージュ?のようになっている箇所がたくさんあるのですね。
「あのシーンはここから取ってきてたのか!」と気づける場面がたくさんあって、そういう意味でも面白かったです。
私は先に映画を観ましたが、これから観ようと思っている方は、先にアニメを観ておくのも一興だと思います。

大人になるにつれて、子供のころは想像しなかった「大変さ」や「しがらみ」に取り巻かれてしまうことは、仕方のないことかもしれません。でもクリストファー・ロビンにとってのプーさんのような存在は、きっと誰の心の中にでも存在するのではないかと思います。一時的にはそれを忘れてしまうことがあっても、心が疲れてきたときには、そんな存在をふっと思い出せるといいな……などと考えました。

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2018年 9月のメッセージ

9月のメッセージ担当のオフィススタッフです。

 

今年の夏は例年に無いほどの酷暑となりました。地球温暖化は21世紀を生きる私たちの課題であり、何とかするのは私たちなのかもしれませんが、これ程までに夏の暑さを理不尽に感じたことは今まで無かった様に思います。

阿部オフィスに出勤する日の午前中は晴れている事が多いのですが、「いったい私が何をしたというんだ!」と太陽に憤りを感じたのは一度ばかりではありません。

 

しかし、考えてみると理不尽な出来事というのは今までの生活でも多く体験するものでした。

 

子供の頃、あんなに楽しかった夏休みは9月1日になるとさらりと終わってしまいました。

高校や大学の学生生活も、山あり谷ありではありましたが、ある時期を迎えると自然と終わってしまいました。

 

理不尽なのは太陽だけでも、時間だけでもありません。

 

心理士として職業生活を迎える最初の就職活動の時も、多くの就活生と同じように履歴書を様々な就職先に送るわけですが、20枚か30枚程の私が送った履歴書の多くは、お祈りメール(不採用だった時にはこのような郵便が届きます)となって返ってきました。

 

このように振り返ると、日々の生活の中で理不尽な体験と言うのは、自分が希望していないにも関わらず次から次に起こっているものなのだなと思います。

 

これは私に限った事ではなくて多くの方が体験する事かもしれません。

 

・心身の不調で中々思うように日常生活を過ごせない。

・日々努力しているのに学業や仕事が身を結ばない。

・家族や友人の事を想っているのに何故か人間関係が上手く行かない。などなど。

 

自分でも何とかしようと努力をしているのに、中々結果が伴わずにもどかしい気持ちや、落ち込む気持ち、理不尽に感じて憤る気持ちになる方もいらっしゃるのではないかと思います。

 

そのような気持ちを自分の中で一人で抱えておくことは中々苦しい体験であると思います。

私自身も自分の就職活動の時には、先行きが定まらずに不安な気持ちを感じたり、中々採用されない事で自分に価値が無いのではないかと思ったり、お祈りメールばかりが積み重なる中で徒労感を感じたりしていたことは中々辛い体験でもあったように思います。

 

ただ、そのような辛い体験をやり過ごす事が出来たのは、同じような気持ちを抱えて悩みを共有できる同級生や友人の存在であったり、耳を傾けてくれる上司や先輩の存在であったり、離れた土地で応援してくれる親族の存在でありました。片方では理不尽な体験をしていましたが、もう片方では随分幸運にも恵まれていたのだと思います。

 

私のケースは幸運なケースと思いますが、様々な家族の形があったり、様々な生き方が認められている現在の世の中では、苦しい思いをしたり、理不尽な体験に憤っている人のネガティブな気持ちというのは、周囲の人がどう思うだろう?と考えると表現する事がはばかられ、個人で抱え込まざるを得ないような場合もあるかと思います。

一人でそのような気持ちを抱え込むことは随分辛く、大変な思いが伴うことと思われます。

 

家族や友人とは少し違う立場から、そのような辛い気持ちを和らげることや、大変な側面も抱えながら日々を生きて行こうとする人を支える方法の一つが、私たちの提供しているカウンセリングであると思います。

なかなか言葉にしにくい気持ちもあるかと思いますが、少しだけ気持ちを楽にしてみませんか。

 

最後まで目を通していただきありがとうございます。

まだまだ暑い9月になるかもしれませんが、皆さまに実りの秋が訪れる事をお祈り申し上げます。

 

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追伸,夏の暑さは理不尽ですが、良い事もあったりします。

写真は夕立の後に見つけたいつかの虹の写真です。

 

 

2018年 8月のメッセージ 高田康輔

8月のメッセージを担当させていただく、カウンセラーの高田です。

よろしくお願い致します。

 

先日、映画館で3Dの映画を見てきました。大音響の環境ということもあり、目の前に迫ってくる映像は、さながら本物を間近で見ているようで、あたかも映画の世界にいるような感覚に陥ってしまいました。また、最近は、VRも話題となっていますね。こちらは、映画よりもさらに身近にさらに便利に、スマホや家庭用ゲーム機を使って、臨場感のある非日常的な体験が味わえます。

 

私自身、映画やゲームなど、フィクションの世界やバーチャルな世界が好きなので、3DやVRといったもので体験できる世界は大好きです。しかし、その反面、家や少し足を延ばすだけで、あたかも本物の体験をしたかのような感覚になっている自分がいることに気づき、その世界だけになってしまうのは、何か違うような気がすると考えることがあります。なので、今年は、自分の手や足、身体で直に感じられる体験をしたいと考え、先日、家の近くの川に釣りに行きました。

 

釣りをしようと思ったものの、何も道具を持っていなかったので、ひとまず近くの釣具屋さんに行き、最低限必要そうなもののみを買い揃え川に向かいました。やはりなつですね、ジリジリと照りつける日差しに少し歩いているだけで、ドッと首筋から背中にかけて汗がにじんできます。思わず、川について高架下に入って一休みしました。日陰のひんやりとした空気と吹き込んでくる風が、身体を冷ましてくれました。屋外から冷房の効いた屋内に入った時の涼しさとはまた違う、なんだか心地よい涼しさでした。さぁ、いよいよ釣りのスタートです。今回は、ルアーではなく、生きたエサを使いました。エサをつまみ、なんとか逃げようと体をひねる動きを指先に感じながらなんとかエサを仕掛けました。再び日陰から出て、日差しの中で、釣竿を振りました。この暑さのせいか、魚たちの気配もなく、釣竿を振っては糸を巻き、振っては糸を巻きをしばらく繰り返しました。吹いてくる風の中に若干の潮の香りがし、釣りをしているなぁという気分を高めてくれました。なかなかあたりは来ず、今日はやめてしまおうかと考えていたら、巻いている糸に引っかかり感じが。これは!と思い、急いで引きました。そんなに強くはないけれど確実に何かを引いている手応えを感じながら糸を巻いていきました。いよいよ水面から引き上げた糸の先には一匹の魚が!ようやく一匹を釣り上げた達成感と喜びがありました。とりあえずバケツに移し、しばらく魚を眺めてから、釣りを再開しましたが、結局、この日釣り上げたのは、この一匹だけでした。最後に、釣った魚を川に返して帰りました。とても暑かったり、川の傍の草むらで虫に刺されて痒かったりと色々なことがありましたが、「なんだか夏の日を味わったな」という気分でした。

 

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さて、皆さんはどうですか?バーチャルな体験もとても楽しいですが、せっかくの夏に暑さや涼しさを感じたり、身体に直に訴えかけてくるような体験をしてみるのはいかがでしょうか?私の行った釣りだけでなく、虫取りや森林散策など色々な体験があるかと思います。花火大会などで目に耳に肌に直に、花火を感じるのもいいかもしれませんね。

 

今年の夏は、7月から記録的な猛暑ですので、お身体を壊さない範囲で、皆さんにとって五感に直に伝わってくる体験ができる夏になることを願っています。

ではこの辺りで失礼しようかと思います、お付き合いいただきありがとうございました。